女子1500決勝進出16歳・ドルーリー朱瑛里「明日につながる走りができた」”女王”田中希実と対決「大切にしたい」【陸上・パリ五輪代表選考会】
◇27日 陸上 日本選手権第1日(新潟・デンカビッグスワンスタジアム) パリ五輪代表選考会を兼ねる日本選手権が開幕。女子1500メートル予選に出場したドルーリー朱瑛里(16)=岡山・津山高2年=が4分16秒69で1組6位に入り、28日午後の決勝に駒を進めた。 初の日本選手権の大舞台。スタート直前、明らかに緊張した表情のドルーリーだったが、号砲が鳴るとオープン参加の外国籍選手に次ぐ2番手で積極的にレースを進めた。疲れが見えたラスト1周は後続に抜かれたが、余裕を持って決勝に進める6位でゴール。「しっかりついていっての6番以内。調子が良いので、明日につながる走りができた」と自身のレースぶりに合格点をつけた。 同年代と戦うU20ではなく、「今後につなげるため」シニアでエントリー。五輪選考会独特の張り詰めた空気が漂う中での走りを味わい、「インターハイとかジュニアの大会に比べて違った雰囲気で挑めているので、それも良い経験の一つ」と振り返った。 決勝では目標の存在でもある田中希実(24)=ニューバランス=と直接対決する。女子1500、3000、5000メートルの日本記録保持者で、5000メートルでパリ五輪に内定している日本女子中距離のエースとの対戦に向けても「そういう選手と走れる機会を大切にしたい」と成長への血肉にするつもりだ。 田中との対戦を楽しみにしながらも、決勝での目標は「自己ベスト(4分15秒50)の更新。自信はある」ときっぱり。強敵の”女王”に挑戦し、有言実行を果たす。
中日スポーツ