【速報】新型MT-09SPが7月に発売!? オーリンズやスマートキー装備で価格は145万円前後か?
新型SPはブレーキの改良や電子制御の追加機能も?
一方、MT-09SPは、2018年に登場したMT-09の上級バージョンだ。現行モデルのSPは、専用のKYB製フロントフォークやオーリンズ製リアショックを採用。街乗りでの扱いやすさも考慮したネイキッドモデルながら、スーパースポーツモデル並みの足まわりなどで、走りを強化していることが大きな特徴だ。 その新型となる2024年モデルのMT-09SP国内モデルは、欧州仕様車と同じ変更点を受けることが予想できる。 まず、外観やフレームなどの車体は、STDを踏襲。従来のイメージを踏襲しつつも、より精悍なフォルムを実現することがうかがえる。 欧州仕様のSPでは、最新の電子制御YRCに、トラックモードを追加しているが、これも国内仕様車に採用されるはずだ。トラックモードとは、走行するサーキットのタイプやコンディションなどに応じ、各種電子制御の設定を最大4タイプまでカスタマイズできる機能だ。例えば、エンジンブレーキを制御するEBM(エンジン ブレーキ マネジメント)は、2タイプの設定から選択可能。ほかにも、ブレーキ圧力を制御するBC(ブレーキコントロール)なども任意設定できるほか、リアABSをオフにする機能などもあり、サーキットでのパフォーマンスをさらに向上させることが可能となる。 足まわりでは、まず、ブレーキに、最新のブレンボ製Stylemaモノブロック・キャリパーを採用。これは、従来モデルのキャリパーと比較し、ピストンとブレーキパッドをスリム化するなどで、より軽量かつ高い剛性を確保。また、ブレーキ入力のコントロール性も向上させたほか、大径ピストンの採用により制動力自体の向上も図ったものだ。 サスペンションでは、KYB製の径41mm倒立フロントフォークと、リアのオーリンズ製モノショックといったマッチングを踏襲。ゴールド仕上げのDLC(ダイヤモンド ライク・カーボン)コーティングされた倒立フォークによる、SPならではの特徴的フォルムも同様になりそうだ。 ただし、欧州仕様車では、細部のセッティングを変更。前後サスともにスプリングレートを高めるなどで、特に、スポーツライディング中の安定性を向上。減衰特性も磨き上げることで、乗り心地も向上させている。そして、こうしたサスの仕様変更も、国内仕様車へ導入されることが予想できる。 ほかにも、ヤマハMTシリーズ初となるスマートキーシステムも採用されるだろう。これも、欧州仕様車に新設定された機能だ。ライダーが、ポケットやバッグなどにスマートキーを携帯していれば、新設計のメインスイッチを回すだけでエンジンの始動やオフが可能となる。 また、新型のメインスイッチは、燃料タンクキャップのロックや解除機能も搭載。従来、給油時には、メインスイッチに差し込んだキーを一旦抜いて、タンクキャップに差し込み直すといった操作が必要だった。一方、新型SPでは、スマートキーさえ携帯していれば、メインスイッチの操作だけで可能。エンジンのオン/オフも含め、各種の操作が、非常に楽で便利になるはずだ。 なお、車体色は、現行のSPと同様に、ヤマハのフラッグシップ、1000ccスーパースポーツのYZF-R1Mをイメージしたカラーが採用されそうだ。 ただし、これも欧州仕様車では、カラーパターンなどを変更。燃料タンクとエアインテークに専用のシルバーを配色し、ホイールなどにはヤマハ・レーシングブルーをマッチング。国内仕様車も同様のカラーチェンジが施されることが予想できる。