空虚な気持ち、涙が出る…《空の巣症候群》とは?子育てを終えた母親たちを襲う“メンタルクライシス”乗り越え方は?
空の巣症候群とは
子どもが成長して自立した時、子どもの成長を喜ばしく思う一方、寂しいという複雑な思いも抱えている母親は少なくありません。このような心の変化を「空の巣症候群」と呼ぶことがあります。「はぐくみプラス」が、子どもが実家を離れる経験をした母親を対象に調査を行い、巣立ちの寂しさや空の巣症候群を乗り越える方法や実際の体験談を収集しました。 【画像】「想像以上に辛すぎる…(涙)」これが“空の巣症候群”の実態です(14枚) 子どもが巣立った後に最も強く感じた感情について、「寂しい」が最も多い結果でした。次いで「心配だ」、「ほっとした」と続きました。 当時の感情について、 「肩の荷が降りたようなホッとした気持ちと子どもの今後への不安と心配が大きかった。それでも『子どもを信じないと』という気持ちもあって複雑だった」(60代 女性 専業主婦) 「単純に時間の流れを感じて成長は嬉うれしいが、寂しくもある。ちゃんと健康に食べていけるかを思うと不安にもなる」(40代 女性 正社員) 「今までずっと一緒の時間を過ごしてきて、子ども達の知らない時間なんてあまりなかった。けど『これからは子どもの事が何も分からなくなっていくんだ』という悲しさと喪失感があった」(40代 女性 専業主婦) 「とにかくママっ子だったので、一人でちゃんと生活できるのか?娘なので一人暮らしは危なくないか?毎日会話していた時間が無くなって、とにかく寂しい……といった感情が入り混じっていました」(40代 女性 正社員) など、具体的なコメントを寄せています。 さらに、「子どもが家を出た後に心身の不調を感じた」と回答した母親は48.2%でした。体の不調があった方は8.2%、心の不調があった方は40%で、メンタルに影響があった人が多いようです。
空の巣症候群をどうやって乗り越えた??
寂しさなどを始めとした空の巣症候群の乗り越え方を調査したところ、もっとも多い回答は「趣味や自分の時間を楽しむようにした」でした。 子どもが家を離れたときに心のバランスを保つには、一人でも楽しめる趣味や充実した時間を持つことが大事。自分だけの時間にも安心感を見出せるようになると、子どもがいない時間も前向きに過ごせるようになるでしょう。また、調査では「特に何もしていない」も上位となりました。生活の変化に慣れるには時間が必要です。何か特別なことをするのではなく、日常を少しずつ受け入れることで心のバランスを取っている人も多いようです。他にも、「夫婦のコミュニケーションを重視した」、「子育て以外の目標を持つようにした」などで乗り切ったという声がありました。 SNSでは、まだ子どもが自立する年齢ではないものの、「“空の巣症候群”になりそうだ……」と危機感をつぶやく声も。「今から趣味を見つけなきゃ」「子育て以外に興味が持てることを探したい」などの声が寄せられていました。 先輩ママたちの、「空の巣症候群」の乗り越え方を、ぜひ参考にしてみてくださいね。
LASISA編集部