時速194キロ死亡事故 「危険運転の高速度類型の先例になる」 28日の判決を前に遺族が会見 大分
28日の判決を前に遺族が27日会見を開き「やれることはやってきた」と心境を述べました。 【写真を見る】時速194キロ死亡事故 「危険運転の高速度類型の先例になる」 28日の判決を前に遺族が会見 大分 (遺族の長文恵さん)「この裁判は、危険運転の高速度類型の先例になるために私は闘ってきたと思っていて、これからを変えていくためにと思っている」 会見を開いたのは事故の被害者小柳憲さんの姉、長文恵さんです。長さんは11月5日から始まった裁判員裁判を傍聴し、事故から3年9か月経った現在の思いを語りました。 事故を巡っては検察は当初、過失運転致死傷罪で起訴。長さんら遺族は危険運転致死傷罪への起訴内容の変更を求めて署名活動を行い、全国から集まった2万8000人分を大分地検に提出しました。その後の検察の捜査で危険運転致死罪に訴因変更されました。 長さんはこれまでの活動や被害者参加人として裁判に出席したことを振り返り、「私がやれることはやってきた」と語りました。 (長文恵さん)「私自身はあすの判決はどちらになっても私の中では勝つものはない。どちらになっても家の中は変わらなくて、弟は返ってこない。やり残すことはないようにやりたいと思って臨んだ裁判だったので、その点は私自身は達成できたと思います」 一方、27日法務省が危険運転のあり方について、数値基準の設定などを盛り込んだ報告書をまとめたことについて、長さんは「数値化によって拾い上げられない事故も出てくる。一つ一つの事故をしっかり考えられるような法律になってもらいたい」と語りました。
大分放送