中部学院大学vs.東海大九州キャンパス

6月10日（月）に開幕した第73回全日本大学野球選手権大会。初日は明治神宮野球場で3試合、東京ドームで4試合が行われる。 【ハイライト動画】中部学院大学 vs. 東海大学九州キャンパス｜プロ注目「幻の逸材」が先発

神宮球場の第2試合は4度目の出場となる中部学院大学（東海地区大学野球連盟）と12回目の出場を果たした東海大学九州キャンパス（九州地区大学野球連盟 南部）の対戦となった。

東海大九州は185センチの4年生右腕・廣池康志郎（4年／都城農業）が先発。この春のリーグ戦の登板はわずか1試合ながら、プロのスカウトから注目される「幻の逸材」が大舞台で先発に抜擢された。

廣池は初回に無死2塁のピンチを迎えるも切り抜け、その後は最速151キロの速球を軸にその能力を全国舞台で示した。

試合が動いたのは4回表。中部学院は3番の森翔太郎（4年／熊本工）が一死から二塁打を放つと、4番・榎田玲也（4年／市立和歌山）が単打でつなぎ、「プロ注」の大型打者が一死1・3塁のチャンスを作る。

ここで5番・江川日那太（3年／和歌山東）がレフト線を破るタイムリー二塁打。さらに7番・元山蔵之助（3年／熊本国府）もセンター前にタイムリー安打を放ち、中部学院が2-0とリードを奪った。

中部学院は7回表にも、相手の2番手投手から1番・佐藤孝昭（3年／市岐阜商）が投手強襲のタイムリー安打。リードを3点に広げる。

東海大九州も粘りを見せ、8回裏には8番・諏訪一輝（3年／聖心ウルス）が一死3塁からレフトに犠牲フライを放つ。9回にも2番・柚留木歩（4年／東海大熊本）の三塁打からチャンスを作り、バッテリーエラーで生還。しかし、あと1点が遠かった。

中部学院は先発の宮島拓斗（4年／興國）が無四球の完投勝利を挙げ、3－2で勝利。2回戦進出を決めている。

◆試合結果 中部学院大学｜0 0 0 2 0 0 1 0 0｜3 東海大学九州｜0 0 0 0 0 0 0 1 1｜2 ◆バッテリー 東海大九州：廣池康志郎、杉谷寿冴（4年／阿蘇中央）、江口晶大（3年／有明） 中部学院：宮島拓斗

文：大島和人