「レースでやや優れていた」ホーナー代表がローソン昇格の理由を説明 将来性を有望視も英メディアは「ツノダにとっては納得し難いもの」
来季に向けたドライバー人事が決着を迎えた。レッドブルはセルジオ・ペレスとの契約解除を発表すると、後任として、RBのリアム・ローソンが選ばれている。4シーズン、RBに所属している角田裕毅は昇格とはならなかった。 【動画】角田裕毅が果敢なアタックで9位浮上&ローソンがスピンでコースアウトしたシーンを見る ラインナップ決定後、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表による、ローソン昇格となった理由が語られている。英メディア『DAILY EXPRESS』でもそのコメントを伝えており、その内容からはドライバーとしての実績以外の要因をチームは優先させたと捉えられる。 「2人の間で非常に僅差だった。ユウキは非常に速いドライバーだ。すでに3~4シーズンの経験を持ち、アブダビで行われたタイヤテストでも素晴らしい仕事をしてくれた。エンジニアたちも彼のパフォーマンスに感銘を受けていた」 ホーナー代表は“落選”となった角田についてその様に印象を述べている。一方で、ローソンのパフォーマンスについては、「リアムのレースペースを分析すると、出場したレースではやや優れていた。予選ペースは非常に僅差だったが、リアムはまだ11戦しか経験していない。それを考えると、彼にはこれからさらに成長し強くなる可能性がある。彼は本当に精神的な強さとタフさを示してきた」と語っている。 また、レッドブルチームのローソンへの反応にも言及。「エンジニアたちも今年リアムと一緒に仕事をするのを楽しんでいた。彼は良い仕事倫理を持ち合わせている」と明かしている。 こうしたホーナー代表のコメントを紹介した上で『DAILY EXPRESS』では、「2人の能力について徹底的に評価が行われたものの、この結果はテストで高評価を受けたツノダにとっては納得し難いものだろう」などと見解を示している。 グランプリでのキャリアはまだ浅いものの、ローソンの抜擢は将来性も加味した判断だったとも言えるようだ。コンストラクターズタイトル奪還を目指すレッドブルの来シーズン、22歳のポテンシャル開花に大きな期待が寄せられることになる。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]