バレー久光製薬4連覇 中田久美監督「選手に感謝」と涙
バレー久光製薬4連覇 中田久美監督「選手に感謝」と涙 THEPAGE大阪
バレーボール天皇杯・皇后杯 全日本選手権大会の決勝が27日、東京・大田区総合体育館で行われ、女子は久光製薬(サブホームタウン:兵庫県神戸市)がNECをストレートで破り4連覇を達成した(現全日本選手権としては5度目)。男子は2015/16 V・プレミアリーグで首位を独走する豊田合成が、連覇を狙ったJTに勝ち初優勝。
石井優希「2015年で一番できがよかった」
初戦から1セットも落とさずの完全V。優勝インタビューで久光製薬・中田久美監督は声を詰まらせた。「嬉しいです。(4連覇という)数字にはこだわっていなかったですが、今年は私自身が選手やスタッフに支えてもらっていたので、感謝の気持ちでいっぱいです」。4連覇ということで4度宙に舞ったことについても「チームを離れなければならない時期があったりで、自分は胴上げをしてもらう立場ではなかったけど、やっぱり嬉しかったです」と笑みをこぼした。 決勝のカードは昨季のV・プレミアリーグ優勝決定戦と同じNEC。レギュラーラウンド、ファイナル6とも1位でファイナルへ進みながら最後の最後に負けて悔しい思いをさせられた相手だ。そのNECをストレートで破った。 「全日本組が戻ってきて、すぐにアジアクラブ。そこでも(決勝で負けと)はねかえされ、リーグ途中には3連敗という経験したことがないこともあり、チームが揺れていました。そのトンネルを抜け出したのもNEC戦だったので、もう一回という思いがこの大会に出たのだという気がします」と中田監督が振り返れば、昨季の優勝決定戦でサーブで狙われ崩され、思うようなプレーができずに敗れて以来「そのことがずっと頭にあった」という石井優希は「私が崩れなければ勝てたのにと思って。ずっとサーブレシーブをすごく練習してきた。周りに助けられた部分や(セッターの)古藤(千鶴)さんを走らせた時もあったけど、きょうはミドルを使えるようなパスを返せたと思う。この天皇杯・皇后杯の準決勝、決勝が2015年で一番できがよかった」と会見で涙を流した。