都心の駅に「地下シェルター」整備へ……「なんで麻布?」「ついに日本にも」 海外の例や災害時は?【#みんなのギモン】
■台湾では地下駐車場がシェルターに
小野解説委員 「日本の近くでは、台湾も地下シェルターを整備しています。中国本土から140キロほどの距離にある、台湾西部の澎湖島。もし中国が台湾に侵攻すると、真っ先に戦場となるとみられている場所の1つです」 「市内の建物の入り口には『防空避難』という標示があり、階段を下りると広い地下駐車場があり、ここが有事の際の地下シェルターになります」 「日本核シェルター協会によると、台湾や韓国ではこのような施設が日本の比にならないほど整備されていますが、日本には弾道ミサイル想定の公共の地下シェルターはまだないといいます」
■日本核シェルター協会「災害時も有効」
忽滑谷こころアナウンサー 「地下シェルターを使わなくていいような平和な世の中が一番ですが、やはり国際情勢が厳しい中で、いざというときに逃げ場はあった方が安心ですよね」 小野解説委員 「こうした現状に、同協会は『ウクライナのことがあり、ヨーロッパではシェルターを今再び整備している』としています」 「さらに『地下シェルターはコンクリートの厚さや鉄筋の入り方など、衝撃に耐えられるかどうかの構造が大事になる。そして、構造によっては地震でも壊れにくいという研究結果もあり、災害時にも有効だ』と話します」
■軍事専門家「12時間超の空襲警報も」
小野解説委員 「ある軍事専門家は、『ウクライナを見ても分かるように、空襲警報は一度鳴ると、12時間以上鳴り続けることもあり、その間身を潜め続けることを考えると、トイレや食料を備えたシェルターは大事になる』と言います」 鈴江アナウンサー 「12時間警報が鳴り続ける、空襲に見舞われる。平和な時間を過ごしてきた戦後生まれの私たちからすると、なかなか想像しにくいですが、やはりそういったことにも備えなければいけないのかなと。怖さも感じます」 「一方で災害時の活用について、津波や洪水などの水の災害のときは高い所に避難しなければいけません。そういう意味では難を逃れる場所は、状況によって変わってきます」 小野解説委員 「火事が起きている時などは地下に逃げ込むことも必要になってくるかもしれませんからね」 鈴江アナウンサー 「どういったハザードでどういった避難先があるのかを、改めて知るきっかけにもしたいです。ミサイルから命を守るという場所が今後どういった場所に作られるのか、避難先はどこにあるのか、改めて確認して知らせる、避難する取り組みも求められると思いました」