【有馬記念】ローシャムパーク 前走BCターフ2着で有馬のイメージできた
もう銀メダルはいらない。充実期を迎えた5歳の冬。ローシャムパークはG1に挑戦すること4回(海外G1含む)、今年の大阪杯と前走BCターフの2回で2着。「有馬記念はプランの一つでした。体質が強くなってきたし、(帰国後の)コンディションもいい」と田中博師。アメリカ遠征帰り、国内復帰初戦となるが状態面に不安はなく、年末の大一番へ送り出す。 15日の日曜追いは坂路を2本駆け上がった。1本目はサッと、2本目は単走で力強く登坂。スムーズな脚さばきで4F53秒1~1F12秒2をマーク。指揮官は「前進気勢が強すぎるので折り合いが鍵になる。調教強度を上げつつ、どう良くなっていくのか」と現状をジャッジした。 新たな一面が見られた初の米国遠征。前走のBCターフは最後方から一気に捲り、勝ち馬に首差まで迫った。このレースから中山2500メートル攻略のヒントを得た。「あの競馬があったから(有馬記念の)イメージがしやすくなった」と田中博師。全6勝のうち、中山では3勝(3着1回)。同師は「ポテンシャルを生かせる」と力を発揮できる絶好の舞台を歓迎する。 G1戴冠まであと一歩。小回り巧者のローシャムパークが一撃を狙う。