3位・ハマブルー VS首位・若鹿軍団!リーグ制覇を巡る保土ヶ谷決戦! 横浜FCユース×鹿島アントラーズユースマッチプレビュー【高円宮杯プレミアリーグEAST第21節】
とにかくゴールが望まれるのは、ここまで7得点を叩き出してリーグの得点ランキングでも上位に食い込んでいる、横浜FCユースのアタッカー・庄司啓太郎だ。昨シーズンのリーグ戦は1ゴールとなかなか結果が付いてこなかったものの、「去年に比べて自分がゴール前に入っていく回数が増えて、シュートチャンスも増えてきました」と実感しているように、ゴール前へ飛び込んでいくプレーの増加が、明確な数字に結び付いている。
チームは現在3試合無得点。リーグ戦ではここまで7ゴールを積み上げており、8月にはプロ契約も発表された前田勘太朗の欠場が続く中、この9番に掛かる期待が小さいはずもない。「個人としてはスクール1年、ジュニアユース3年、ユース3年とこのクラブにいた中で、最後の年でプレミア制覇という結果で恩返ししたいので、しっかり優勝したいですね」。アカデミーで過ごした7年間の集大成。今節の庄司にはこれまで以上にゴールが求められている。
鹿島ユースでフィーチャーしたいのは、1年生ながらボランチとして好パフォーマンスを続けている大貫琉偉だ。リーグ開幕2試合は途中出場。第3節の流通経済大柏高校戦で初スタメンに抜擢されると、以降は同じ1年生の福岡勇和とのドイスボランチがチームの屋台骨に。本人も「自分が行く時は思い切って出ていって、自分が下がる時は勇和に行ってもらうということは意識しています」と熟成させてきた連携に手応えを感じている。
FKから決勝アシストも記録した前節の試合後には、今まで支えてきてもらった3年生への想いが口を衝いた。「1,2年生が多く試合に出ている中でも、3年生が凄くサポートしてくれているからこそ、自分たちもこうやって思い切りやれているので、3年生には絶対に優勝して鹿島のユースから巣立ってほしいですし、残りマックスでの3試合を全部勝てるように、3年生のために全力で戦います」。中盤に1本の軸を通す大貫の攻守に渡るハードワークが、この試合で白星を引き寄せるためには必要不可欠だ。
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