“シダマツぺア”が笑顔と涙の銅メダル!志田「皆さんの力があってのメダル」松山「勝利を届けられて嬉しい」【パリ五輪】
パリ五輪のバドミントン女子ダブルスの3位決定戦が8月3日に行われ、世界ランク4位の志田千陽と松山奈未の“シダマツペア”が同12位のマレーシアのパーリー・タンとムラリタラン・ティナアのペアを下し、銅メダルを獲得した。 【画像】エアコンなしの質素なデザイン? パリ五輪選手村の全容をチェック 第1ゲームは、日本が2-3から5連続得点で逆転。さらに、7-4から4連続得点で突き放すと、11-4。終盤もリードを広げた日本は、素早い松山の攻撃、最後は志田が決めて21-11で制する。 第2ゲームは序盤から主導権を握る。松山が上から強打して5点目。マレーシアのペアも執拗な攻撃を見せるが、2人の素早いローテーションで切り抜ける。 壮絶なラリーとなり、志田がドロップで11点目を入れると、会場は盛り上がる。相手の逆をつく攻撃も光り、志田の強烈なクロススマッシュも決まった。攻撃力が持ち味のマレーシアのペアを圧倒していく。日本の20点目に対してマレーシアがチャレンジを要求するが覆らずマッチポイントを迎え、21点目を入れると涙と笑顔が交錯した。 試合後、『NHK』で放送されたインタビューで志田は「昨日負けて悔しかったんですけど、2人でちゃんと持ち帰るもの(メダル)が獲得できてよかった」と振り返り、松山は「メダルを持って帰れることにほっとしたのと、きょうとにかく勝ちたかったので勝てて良かった」と、安堵した様子を見せた。 「勝っても負けても最後だと思っていたので、本当に相手よりも我慢しようとか、1球も諦めないようにシャトルを追うという気持ちでやっていた」という志田。「皆さんの力があってのメダルだと思っている」と応援してくれたすべての人に感謝した。 松山も「会場にもたくさん日本の応援の方がいて、日本からもたくさんメッセージをもらっていた。皆さんに勝利を届けられて嬉しい」と、喜びを口にした。 最後はスタンドで声援を送っていた家族に目を向け、戦いを終えて安心した表情で会場を後にする姿が印象的だった。嬉し涙とともに、日本のファンに最高の笑顔を届けた。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]