茶の湯と歌の濃い関係、道具や資料など60点
茶の湯と歌の関わりを道具や資料から見る特別展「茶と歌 歌に託された茶の心」が、茶道裏千家の茶道資料館(京都市上京区)で開かれている。11月24日まで。 千利休の師匠の一人で、連歌の道を志していた茶人・武野 紹鴎(じょうおう)が、茶室の掛け軸に和歌の色紙を用いたことで歌の美意識が取り入れられたといい、館内には利休が歌をしたためた書状「雪の文」など約60点を展示。茶の湯の教えを詠んだ「利休百首」を裏千家十一代家元・玄々斎が書き写した掛け軸や、当代家元の千宗室さんの歌を銘とした自作の竹 茶杓(ちゃしゃく)も並ぶ。 【写真】戦友のためにお茶をたてる千さん
伊住禮次朗(いずみれいじろう)副館長は「茶の湯の文化が、歌の世界から影響を受けたことは一般にはあまり知られていない。歌と通い合う茶の心を感じてほしい」と話す。 一般1000円など。休みは月曜(11月4、11日は開館)、第1、第3火曜と展示替え期間(10月22、23日)。呈茶(有料、予約優先)もある。同館(075・431・6474)。