高校3年生SSW・wataが語る上京前の決意、ロックとヒップホップ、格闘技からの影響
歌詞を書くことの楽しさ、格闘技からの影響
─一番の一人称は「僕」だったのが二番で「俺」になる流れには理由はあるんですか? wata:そこまで関係性が深くない人と話す時は「僕」を使うことが多いけど、友達と一緒にいる時は「俺」を使うことが多くて。だから「俺」を使ってるところはさらけ出してる表現ですね。でも2番でも「僕はあの町を忘れ変わりたくない」っていう風に「僕」も使ってます。このパートは広い世界、例えば地元で応援してくれる人たちに届けるために「僕」を使ってます。 ―そうやって細かい言い回しも含めて歌詞を書くことにはどんな楽しさがありますか? wata:いろいろなアーティストの歌を聞く中で歌詞の細かい理解ができると「これこういうことだったんだ。もしかして俺しか気づいてないんじゃね」っていう風に優越感に浸れるんですよね(笑)。そういう歌詞を自分も書きたいと思ってるので、ひとつひとつの歌詞にちゃんと意味を持たせることを意識してます。自分が曲を聞いて思ったこととその歌詞を書いたアーティストの意図を照らし合わせることも好きですね。 ―特に歌詞に惹かれるアーティストはいますか? wata:僕が好きなSHO-SENSEI!!っていうラッパーの歌詞には曲を作り始めた頃、かなり影響を受けました。「望遠鏡」って曲に「君のオレンジと僕のオレンジは違う」っていう歌詞があるんですが、夕暮れを表すために色に置き換えて、その上で同じ色でも何種類もあって、人によって見えてる世界が違うっていうことを表現していることに驚きました。ストレートに歌詞を書くラッパーも多いですが、SHO-SENSEI‼の歌詞はいろいろな意味が含まれてるものが多くて。僕もそういう歌詞を書くことを大事にしています。 ―今は高校卒業に向かってる時期だと思いますが曲はたくさん書いているんですか? wata:受験勉強中なのでそこまでたくさん作れてるわけじゃないですね。これまで作った曲をアレンジしていることが多いです。 ―格闘技で輝かしい成績を残していますが、その頃の経験は音楽活動に活きてると思いますか? wata:自分にしかできないスタイルを生み出すっていう発想は格闘技から学びました。キックボクシングをやる前に総合格闘技と空手と相撲をやってたんですが、それぞれをかなり突き詰めたことで、いろいろな格闘技にそれぞれが活かせるって気付いたんです。音楽もいろいろなジャンルを組み合わせることで自分ならではの曲ができると思うので。格闘技をやってて良かったなって思います。 ―目標はありますか? wata:ロックから音楽に入ってはいるのでロックフェスや大きなライブハウスでライブができるようになりたいですね。音楽を始めた頃からの目標は地元の山梨のSWEET LOVE SHOWERに出ることですね。 <リリース情報> wata 「After 17」 配信中
Kaori Komatsu