高校3年生SSW・wataが語る上京前の決意、ロックとヒップホップ、格闘技からの影響
どの恋愛の曲でも自分の経験と友達の経験が並列になるように意識してます
―「Sweet」から次の「Flash Night」ができるまでは時間はかかったんですか? wata:「Sweet」が完成した1週間後ぐらいにはできて、その後スタジオでちゃんと録ったこともあって、できてから1年くらい空いてからリリースできました。 ―特にこだわった部分というと? wata:無名のアーティストの曲を最後まで聞いてもらうのはなかなかハードルが高いと思ったんで、終盤に転調を入れたり、歌詞をキャッチ―にして聴きやすさを目指しました。 ―ストレートな失恋ソングですよね。 wata:めっちゃ失恋の曲ですね(笑)。中学から高校になって自分も周りも恋愛する機会が増えていった時期に作りました。基本的にメロディと歌詞を同時に考えていくんですが、この曲は物語のような歌詞を書くことを意識して作りました。 ―カレンダーに記念日が残ってたり、トーク履歴が消せなかったり、リアルな描写が印象的です。 wata:そうですね。ストレートな描写とぼやかした描写のバランスが良いのかなって思います。どの恋愛の曲でも自分の経験と友達の経験が並列になるように意識してます。自分のことばかりになっちゃうと近くなりすぎてしまうけど、友達の経験も同じくらいのバランスで入ってるといろいろな視点を持った曲になるっていうか。その方が普段の自分と歌詞を書いてる自分を切り分けられて、曲作りが成長できる気がするんですよね。あと、さまざまな視点がある方がいろいろな人に届く曲になると思いますし。 ―友達に曲を聞かせたりするんですか? wata:自分から「聞いてよ」って言うわけじゃないんですが、何も言わずとも聞いてくれる友達が多くて。応援してもらってますね。感想を言ってもらえることもありますし、歌詞の恋愛について「あの時のことでしょ?」って言われたりもします(笑)。 ―ちなみに友達はどういうアーティストを聞いてるんですか? wata:ヒップホップを聞いてる人もいるんですが、邦ロックが多いですね。ヤングスキニーはボーカルのかやゆーさんが地元が一緒っていうこともあってファンが多いですね。僕もヤングスキニーが山梨でライブをやった時は観に行きました。 ―wataさんはかやゆーさんとフジファブリックの志村正彦さんと同じ高校に通ってるんですよね。 wata:そうですね。フジファブリックの曲は学校で合唱曲になってることもあって人気がありますね。 ―同校のミュージシャンの先輩がいることはwataさんに何か影響を与えていますか? wata:比べられることもあると思うので、自分のなかでひとつの指標にしているところはあります。