ZOZOチャンピオンシップ2024　最終日　1番、ティーショットを終え笑顔を見せる杉浦（撮影・横山健太）

＜米国男子ゴルフツアー：ZOZOチャンピオンシップ＞◇最終日◇27日◇千葉・習志野CC（7079ヤード、パー70）◇賞金総額850万ドル（約12億7500万円）優勝153万ドル（約2億2950万円） 　プロ1年目の杉浦悠太（23＝フリー）が、米国男子ツアー（PGA）初出場で、いきなり6位と好成績を挙げた。16位から出て6バーディー、ボギーなしの64と6つ伸ばし、通算13アンダー、267。17人が出場した日本勢最上位となった。トップ10入りしたことでPGAの次戦、ワールドワイドテクノロジー選手権（11月7日開幕、メキシコ）の出場権を獲得。ニコ・エチャバリア（コロンビア）がPGA通算2勝目。今大会は6年間の契約が満了し、今年で最後となった。 　　　　◇　　　◇　　　◇ 　最後まで気の抜けない展開だった。杉浦は最終18番パー5で、ティーショットを左の林に打ち込んだ。そこで選択したのは左隣の9番経由。ところが第2打は9番のフェアウエーも通り越し、9番の左ラフへ。9番ではちょうど松山が回っていた。「ギャラリーになっていた」と、尊敬する松山らの第2打を見終えてから、高い木を越えた165ヤード先の18番のピンを狙い、第3打を放った。グリーンをこぼれたが第4打で寄せて執念でパーセーブした。 　1打差の12アンダーは11位だった。杉浦の結果次第で、周囲もトップ10狙いで攻め方が変わったかもしれず、価値あるノーボギーだった。憧れのPGAに次戦も出場可能。「せっかく手に入れた権利なので出たい」。一方でスポット参戦ではなく、PGAメンバーになるためには賞金王が近道。現在賞金ランキングは逆転も可能な6位で「考えたい」と、うれしい悩みができた。国内ツアーで昨季はアマチュア優勝した有望株は「ステップアップできている」と自信を深めた。