寒くなってもクマ目撃「まだ動いている個体もいるので12月中は注意して」…最新グッズでクマ対策の研修会も開催【長野】
県内に初めて出された「ツキノワグマ出没警報」は11月解除されましたが、寒くなったイマもクマの目撃情報があります。自治体職員は備えを続けていて、研修会で勉強したのは「最新グッズ」でした。 11月30日…秋田市のスーパーにクマが侵入し男性従業員を襲いました。そのクマは55時間にわたって店内に居座り続け…様子を探るのに役立ったのが、ドローンでした。 4日、県北信地域振興局が主催したクマ対策の研修会で紹介されたのはドローンです。 地元で鳥獣調査などを手がける企業が講師を務めました。 ■ラポーザ担当者 「目的である獣がやぶに潜んでいる際に発見できるかという所では活用が利くかなと思っております」 このドローンに搭載されたカメラは、赤外線によってやぶの中にいるクマを見つけることができます。 ■ラポーザ荒井克人代表 「今、葉っぱが落ちた状態ではあるんですけど、少しやぶやぶの中でも熱の赤外線を入れると、この3人(クマ役)ですよね」 同様のカメラを付けて地上を走行する無人機器も登場。地上からもクマを探すことができるといいます。 遠隔操作型のセンサーカメラも紹介されました。 ■県担当者 「撮影したクマなどの映像ですけど、動画でスマホの専用アプリで視聴することができます」 実際に導入した飯山市では「わな」の周辺に設置。クマがかかったことを迅速に把握し、現地に出向く際の安全確認にも役立てているということです。 ■飯山市担当者「今、猟友会の方の高齢化で実動も減る中で、安全・確実にできるという面ではすごく効果がある」 県内では今年度、11月末までにクマの目撃情報が1414件あり、その内、人身事故は12件発生。県は初めて「ツキノワグマ出没警報」を出して警戒を呼びかける事態となりました。 「警報」は解除されましたが… ■県環境保全研究所 黒江美沙子研究員 「気象条件温暖化と(冬眠)の関係はまだ良く分かっていないが、気温が下がった地域では冬眠を始めているクマもいるがまだ動いている個体もいるので12月中はみなさん注意していただければ」 3日に伊那市で1回、4日に岡谷市で2回と、冷え込みが進むイマでもクマは目撃されていて、依然、注意が必要です。