5試合で4644万円→288万円差に 金谷拓実がリベンジしたい高知での戦い
◇国内男子◇カシオワールドオープン 事前情報(20日)◇Kochi黒潮CC(高知)◇7350yd(パー72) 【画像】石川遼はプロテインをどんな風に飲んでいる? 過去に出場した2回はいずれも最終日を最終組で回り、いずれも敗れた。金谷拓実は2021年に3打差の2位から首位の堀川未来夢を捕らえきれず、昨年は同じ首位タイスタートの鍋谷太一に競り負けた。「ずっと悔しい思いをしてきたトーナメント」と言うのも納得だ。 しかも昨年は翌週の最終戦「日本シリーズJTカップ」を残して、賞金王の座を中島啓太に譲った。「ここで賞金レースも終わってしまった」からこそ、「リベンジできるように頑張ります。去年ここに来た時よりも体の状態は良い」と意気込みは並々ならぬものがある。 ことしも賞金ランキング2位で高知入りした。トップと約4033万円差があった1年前とは違い、約288万円という僅差。9月の「パナソニックオープン」終了時にあった平田憲聖との4644万円の差を、金谷はその後「ACNチャンピオンシップ」優勝を含む5試合連続のトップ10入りで一気に詰めた。 前週の「ダンロップフェニックス」は60台を4日間並べて9位。「夏場がやっぱりひどく、特にパッティングの調子が本当に良くなかった」と振り返る。「徐々にそういったものが修正できている。実際に良いプレーも続けられているので、自信を持ってプレーしたい」。持ち前のグリーン上でのしぶとさが戻ってきたことが大きい。 今季4勝を挙げてランキング1位、追われる立場を続けている平田も初のマネーキングを目指す思いは変わらず強い。残り2試合の優勝賞金は各4000万円で、どちらかを勝てば文句なしでその座に就くが、約2115万円差の3位の今平周吾、約2120万円差で4位の木下稜介の様子も気になる。「今平さん、稜介さんだったりの名前をリーダーボードの1枚目(上位)なんかに見ると、やっぱり意識せざるを得ない。もう勝手に目に入る」と正直だ。 「普段とは違う感情をいだきますけど、今週も意識せずに。自分が良いゴルフをしたら良いだけだと思うのでそれを目指して頑張りたい」。残り8ラウンド。一打の重みが今後、いっそう増す。(高知県芸西村/桂川洋一)