セクハラヤジの「マタハラ」だけではない 日本社会に氾濫するハラスメント
また、すでにお気づきかもしれないが、アルコールハラスメント、キャンパスハラスメント、スモ-クハラスメント、スメルハラスメント、ドクターハラスメント、エイジハラスメント、リストラハラスメント、シルバーハラスメント、カラオケハラスメント、ペットハラスメントなど、上述のハラスメントの言葉の大多数は、パワーハラスメント同様に、日本で生まれたカタカナ英語である。 これらを英文で用いる場合は、harassmentよりも、discrimination(差別)、あるいはbullying(いじめ)の言葉のほうがふさわしい場合も多いようだ。また、エアーハラスメントにair harassmentという英語を使ったら、まったく通じないだろう。ブラッドタイプハラスメントについても、血液型性格診断について十分説明しなければ、理解してもらえないだろう。 独特の様々なハラスメント用語の氾濫は、現代日本社会がかかえている数々の問題点を浮き彫りにしているのである。 (文責・武蔵インターナショナル)