「かわいそうなところもある」 ハリウッドザコシショウ、後輩・やす子の“聖域化”を憂慮
地元・静岡で念願の冠番組が放送開始、レギュラー化に自信も
今年50歳を迎え、ますます芸に磨きがかかるハリウッドザコシショウ。11月末から地元・静岡で念願の冠番組『冠ザコシの冠冠大冠(かんむりかんむりだいかんむり)』が放送開始、レギュラー化に向けて自信をのぞかせる。お笑い界で確固たる地位を築きつつある“芸人の中の芸人”が、話題をさらったニュースの数々をぶった斬る。(取材・文=佐藤佑輔) 【写真】「イケメン!」と話題に…ザコシショウの約30年前の姿 ――新番組への意気込みは。 「冠番組はこれまでに何度かやっているけど、今までは雇われ店長的な感じで、局からオファーをもらって、予算を気にしながら番組構成まで、総合的にプロデュースするのは初めて。SBS(静岡放送)が芸人と向き合ってお笑いに特化した番組を作った経験が乏しいということで、向こうの企画にもダメ出ししたり、自分の企画を提案したりして、お互いの妥協点を探っている状況です。実質半分プロデューサーというか、構成作家のようなこともやっている。全5回の放送で、評判がよければレギュラー化という話もある。それに地上波放送後にTVerでの全国配信も毎回あるから、ダサい番組にはしたくないです」 ――一昨年末には、スポンサーなしで自身が全額出資した番組『提供ハリウッドザコシショウ』も話題を呼んだ。 「やりたいことがいろいろあったけどオファーがなかったから、ないなら自分でお金を出して作っちゃおうと。制作費は全部自腹で、CMなしで1時間。自分で予算を設定して、ディレクターに『この金額ならこのスタジオかな』『共演者はこの辺かな』と予算組みをしてもらった。車1台買えるくらい、何百万円ってところです。 ただ、CMがないし番組名が『提供ハリウッドザコシショウ』だから、スポンサー提供が入れられなくて、番販(番組販売、使用料と引き換えに他局に番組を販売すること)ができないんです。今回も年明けに放送するので、もう番販は考えず、去年のB面のような感じで2本合わせてDVDで出せたらなと。去年とはまた違った見せ方で、極論意味が伝わらなくてもいいから、シュールなネタをやっていきたい。(自腹で番組を作るのは)恒例にしていきたいですね。 制作費を車に例えたけど、僕は車にも乗らないし、あまりお金の使い道がないんです。今年買ったものといえば、大きいテレビと、映像編集に使うMacBook Proのパソコンくらい。Macは本体とモニター2つで、周辺機器も全部合わせて150万円くらいしたかな。前に使っていたパソコンだと、グリーンバックで僕を4人同時に動かしたら固まっちゃっていたけど、新しいパソコンは全然固まらない。これは本当に買ってよかったと思っています。 新しいことに貪欲? 体はいろいろとガタがきているところもあるけど、気持ちの面では若手の頃と何も変わらない。消極的な世の50代と比べてもらっちゃ困りますよ(笑)。映画へのチャレンジ? いや、それはないかな(笑)。たけしさんや松本さんはお笑い以外の分野も極めているから別物。僕がアウトレイジを作るのは無理です」