日本のテイストの店が増えているニューヨーク 日米のサウナで“駐夫”が感じた現地で求められていることとは
日本人の繊細さはサウナにも宿る
しかし、なにかが違うといった感じがぬぐえません。先日、日本に一時帰国したときに、それがなにかに気がつきました。 繊細さです。 帰国するなり、以前によく行っていたサウナに足を運びました。2021年にクラウドファンディングでリニューアルした銭湯サウナ「松本湯」や、評判の良い池袋の「かるまる」など、また最近新しくできたサウナも回りました。 まずは清潔さ。休憩する椅子とサウナ室、水風呂との導線のスムーズさにも目を見張ります。温度設定が違う数種類の水風呂も、好みや体調に合わせて選べて快適です。そして、熱波師は熱を正しくお客さんに送ることに注力します。 すべてはお客さんのことを考えた繊細さなのです。 先述の「Russian & Turkish Baths」で、中国系の男性に声をかけられました。 「日本人だろ。なかなかベストなサウナはないけど、ここがニューヨークだとまだいいんじゃないかな」 その男性はかなりのサウナ通で、日本にも何度が訪れ、「サウナイキタイ」というサウナファンにはお馴染みのサイトも、チェックしているのだといいます。その彼いわく、やはり日本のサウナが一番だとのこと。 今、ニューヨークでは、レストランに限らず日本のテイストを取り入れたところが増えています。求められているのは、日本人の繊細さなのかもしれません。
ユキ