イスラエルがガザ南部空爆、支援物資の警備担うグループ標的
Nidal al-Mughrabi [カイロ 12日 ロイター] - イスラエル軍は12日、パレスチナ自治区ガザに人道支援物資を運ぶトラックの安全確保を担うパレスチナ人グループを標的に2回の空爆を行い、少なくとも8人が死亡した。地元の医療関係者が明らかにした。 ガザ南部ラファで最初の空爆があり、少なくとも30人が負傷、一部は重体という。ハンユニスでは支援物資の安全確保に当たる別のグループが空爆を受け、数人が負傷した。 イスラエル軍はコメントしていない。 ガザでは武装集団が援助物資を載せたトラックを襲撃する事態が繰り返し起きたことから、イスラム組織ハマスがこれに対抗する部隊を立ち上げた。関係筋によると、ハマスが主導するこの部隊はここ数カ月で武装集団のメンバー20人以上を殺害したという。 一方、医療関係者によれば、北部ガザ市では民家への空爆で少なくとも6人が死亡。12日のガザ全体の死者は少なくとも14人となった。 ハマスは昨年10月7日の戦闘開始以降、ガザで人道支援トラックの安全確保を担っていた少なくとも700人がイスラエル軍の空爆で死亡したとしている。