1億円レーサーもパリ五輪日本代表も出場!13日開幕のG1オールスター競輪、ファン投票17位の新田祐大はなぜ不在?
ファンが選ぶ「競輪界のスター」集結
8月13~18日に平塚競輪場で開催される「オールスター競輪(GI)」。6月中旬に出場選手が発表された。 競輪界唯一の「ファン投票」により出場選手が決まる大会。4~5月に開催時S級S班およびS級1班に在籍する全選手を対象にファン投票が行われた。 選考条件は以下の通り。 【オールスター競輪 選考条件】※開催時S級 (1) S級S班在籍者 (2) 過去3回以上優勝した者(開催時S1) (3) パリ五輪自転車競技トラック種目代表選手 (4) 選手選考対象期間において2か月以上JCFトラック種目強化指定(A)に所属した者(開催時S1) (5) (1)~(4)で選抜された者を除くファン投票上位50名 (6) (1)~(5)で選抜された者を含む平均競走得点上位125名 (7) 残余については選考委員会が10名を選抜 ※選考期間は2023年12月~2024年5月の6か月 ポイントとなるのは(5)の「ファン投票上位50名」だ。先に述べた通り、S級1班に在籍していればファン投票にエントリーされ、選考期間に平均競走得点が低かった場合でも得票数が多ければ出場が可能となる。 ファン投票の枠を除いた大半は、高松宮記念杯同様に平均競走得点が重視される。さらに出場選手数は135名とダービー(162名)に次いで多い。 今大会は、パリ五輪日本代表選手もエントリーしている。パリ五輪の自転車トラック競技日程は8月6~11日で、オールスター競輪の前検日は12日のためかなりの強行日程といえる。世界の舞台から帰ってきた選手たちの走りが見られるのを楽しみにしたい。
ファン投票17位の新田祐大は出場できず
東京五輪に出場した新田祐大は、ファン投票17位で「オリオン賞レース」出場圏内にランクインしたが、出場選手に名前がない。なぜだろうか? このオールスター競輪をはじめ、ビッグレースの出場条件には「最低出走本数」や「選考除外基準」がある。失格や違反点の累積等で出場あっせん停止措置を受け、GIに出場できない例は多々見受けられる。 オールスター競輪の場合、2023年12月~2024年5月の選考期間で最低出走本数は24走を満たさなければならない。ただし、五輪などの国際大会への出場ややむを得ない事由があれば審議され、除外されないこともある(今回のパリ五輪出場選手は除外されない)。 新田の場合は2月のGI「全日本選抜競輪」での失格(先頭誘導員の早期追い抜き)で、約4か月のあっせん保留・停止期間があった。そのため選考期間、失格したレースを除いて22走しかしていない。そのためファン投票上位であっても出場が認められなかったとみられる。