今思えば、かなりの名車!FR軽スポーツ「スズキカプチーノ」復活か!?
一部情報によると、トヨタとダイハツ、そしてスズキの共同開発によって、小型スポーツのプロジェクトが進んでいるとのこと。スズキの小型スポーツといえば、1980年代から1990年代初頭、マツダのオートザムAZ-1、ホンダのビート(BEAT)とともに、「A・B・Cトリオ」とよばれた軽オープンスポーツモデル「カプチーノ(Cappuccino)」であり、3社の共同開発による小型スポーツは、次期カプチーノではないか、と噂されています。 オートザムAZ1とスズキカプチーノはどんなクルマだったのか? 本当にカプチーノ復活となるのかは定かではありませんが、この情報に期待しているクルマファンも少なくないはず。初代カプチーノについて振り返りつつ、次期型への期待値についても考えてみましょう。
■30年経っても色あせないFR軽スポーツ
1991年10月、軽自動車でありながらフロントエンジン後輪駆動という本格的なスポーツカーのパッケージングで登場したカプチーノ。ロングノーズ&ショートデッキの古典的なフォルムは、30年が経ったいまも「カッコいい」と思えるスタイリングだと思います。
1990年当時、スズキにはすでに「アルトワークス」という人気の軽スポーツモデルがありましたが、バブル景気の波に乗って、スズキはアルトワークスのエンジン(657cc直3 DOHCインタークーラー付ターボ)を縦置きにレイアウトし、5速マニュアルトランスミッションと組み合わせた軽スポーツ「カプチーノ」を開発。軽自動車でありながら、前後ともに専用のダブルウィッシュボーン式サスペンションを投入し、さらには四輪ディスクブレーキまで採用する、という本格派でした。
また、ルーフやボンネット、リアフェンダーの一部にアルミニウムを使用したほか、ホイールや駆動系にもアルミニウム素材を採用するなど、軽量化も徹底的に追及。その結果、車両総重量はわずか700kg、乗員が乗った状態で、前後重量バランスは51:49を実現していました。1995年5月のマイナーチェンジでは、鋳鉄製エンジンブロックを、軽量なアルミニウム製へと置き換え、さらに10kgの減量にも成功。エンジントルクも向上(7.5kgfm→10.5kgfm)しています。とにかく、スズキのこだわりが存分に詰め込まれていたモデルだったのです。