時短、それ本当に大事?もしも無駄な時間をアプリでスキップできたら→人生の“効率化”を求めた結果はいかに?【作者インタビュー】
昔から漫画を描くことが好きなあらふじぺす( @rps0423_oekaki )さんは、X(旧:Twitter) などを中心に漫画を公開している。2023年9月には「タイムパフォーマンスを極めた人の話」を投稿。主人公の男性がTIMESKIPというスマホのアプリを使い、無駄な時間をどんどんスキップして効率のよい人生を送るというエピソードだ。ユーモアのあるストーリーが魅力的な本作。本作が誕生したきっかけや苦労された点などを紹介しようと思う。 【漫画】本編を読む ■アプリを使って無駄な時間を排除する 本作を描こうと思ったきっかけについて、あらふじぺすさんは「『世にも奇妙な物語』シリーズが好きなので、その中にあっても違和感がないような作品を描きたいと思ったからです。『これができたらいいな』『でも実際はこういう弊害があるだろうな』でネタ出しをすることが多いので、本作も『人生長すぎるなぁ…スキップできたらいいのになぁ…』というところから考えました」と話す。 無駄な時間をどんどんスキップしていく、という摩訶不思議でユーモア溢れるストーリー展開。描くにあたって苦労した点については「後半のネタバラシの部分です。説明不足かな?蛇足かな?の塩梅が難しかったです。説明しすぎると『今際の際によく喋るな…』という印象になるし、説明が無いと『今のどういうこと?』と疑問が残り読後感が悪くなってしまうので苦労しました」と打ち明ける。 無駄な時間をとことん排除したい主人公の大我だが、あらふじぺすさん自身は無駄な時間は不要だと思うかどうか聞くと「このお話の結論は、最初に大我に向けられた愛希の言葉だと思っています。なので、私自身もつまらない映画を観て『つまらなかった』と言う無駄な時間の方が人生の重要な部分だと感じるので不要とするのは惜しいです。先にネタバレだけを見て『つまらない映画』と評価する大我とは、仲良くなれなさそうです…」と答える。あらふじぺすさんの作品はどれもユニーク。他の作品もぜひ読んでみてほしい。 取材協力:あらふじぺす(@rps0423_oekaki)