まさに希望! 大怪我から復活した日本人(3)五輪で背番号10をつけた男。古傷と戦い続けた天才とは?
サッカー選手に怪我はつきものだ。一度の大怪我がキャリアに大きな影響を及ぼしてしまうケースも少なくないが、一方で何度も大怪我をしながらもその度に復活し、ピッチに立ち続けてきた不屈の精神を持つ選手も多く存在する。今回は、度重なる大怪我に見舞われながらも復活を遂げてきた日本人選手をピックアップして紹介する。
梶山陽平 生年月日:1985年9月24日 主な在籍クラブ:FC東京、パナシナイコス(ギリシャ)、大分トリニータ、アルビレックス新潟 梶山陽平もまた、怪我に泣かされた選手の1人だった。FC東京の下部組織出身で、高校3年次から2種登録選手として出場していた。1年目からリーグ戦16試合、2年目は26試合と順調に数字を伸ばしていく。2008年には北京五輪に出場し、本田圭佑や香川真司らを差し置いて10番をつけている。 しかし、怪我との長い戦いが続く。2009年の暮れに左足首と右膝の手術を受けた。13年には海外にも挑戦し、同年夏には大分トリニータへ期限付き移籍する。しかし、ここで古傷に痛みが生じ、11月に右膝関節軟骨損傷のため手術を受けている。 その後も膝の怪我との戦いは続き、33歳という若さで現役を引退した。晩年は思うようなプレーができなかった時期も長かったが、中盤から放たれる見事なキックや、インテリジェンスを感じさせるプレーの数々は、多くの人々の記憶に残っている。
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