【七夕賞】小回り巧者リフレーミングに初重賞Vの機運 ペース落ち着けばフェーングロッテンの一発警戒
3つのファクターから推奨馬を見つけ出す
今回は7月7日(日)福島競馬場で行われる七夕賞について下記3つのファクターを組み合わせる、コンプレックスアナライズで分析を行っていく。 【七夕賞2024 推奨馬】2000mは連対率100%!重賞勝ち馬と互角の戦いで能力断然 SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) ・レースの好走馬及び凡走馬の共通項を探る「重要データ」 ・目には見えない上積みを探る「前走の内容」 ・適性と素質を知るための「血統評価」 特別登録のあった16頭を検討対象とし、過去10年のデータを使用する。
重要データ:前走敗戦からの巻き返しに注意
七夕賞はハンデ戦ということもあり荒れやすいレースの一つに数えられる。レース全体の単勝回収率は111%、複勝回収率は117%と全頭の単複を買ってもプラス収支になる珍しいレースだ。 データにおいても同じような傾向が出ていて前走で着順が良くない馬の巻き返しが目立つ。前走で1~3着だった馬の成績は【2-3-6-27】で単勝回収率22%、複勝回収率97%。前走で好走したことによって七夕賞で重たいハンデをもらうことがあるのも要因の一つだろう。 対して前走4着以下に負けている馬は【8-7-4-95】で単勝回収率141%、複勝回収率124%と前走好走馬を大きく上回る数字が出ている。仮に前走で負けていても、平坦小回りの福島コースに替わって巻き返してくるタイプは多いので注意が必要だ。 今回上位人気が予想されるキングズパレスは新潟大賞典2着から、レッドラディエンスはメトロポリタンS2着からの臨戦で割引データに該当しているので注意が必要だ。 【前走1~3着だった出走予定馬】 ・キングズパレス ・セイウンプラチナ ・ボーンディスウェイ ・レッドラディエンス
前走の内容:新潟大賞典
新潟大賞典の日の新潟競馬場はやや荒れた馬場状態。とはいえ広い競馬場だけに極端な内外の差は感じられない状況だった。レースは前半5Fが61.6秒、後半5Fが58.5秒と後傾3.1秒のスローペース。ラスト800mの地点からペースは上がっているので極端に前有利といった展開ではなかったが逃げたヤマニンサルバムが楽なペースだったのは間違いないだろう。5着だったリフレーミングは14番手追走とほぼ最後方からの競馬。上がり3位の33.7秒を使ったが届かずの5着だった。 追込タイプの馬だが直線の長い東京や新潟でスパッと切れるような馬ではなく、小回りコースで機動力の高さを生かして追い込むのが得意なタイプ。福島に舞台が移るのは本馬にとって大きな上積みだろう。2着のキングズパレスも小回り巧者。決して得意ではない大箱コースで2着しているのは地力の高さからと考えている。前走割引データには該当しているがここも注意が必要だ。