東北学院大学自動車部の強さの秘密とは?「東北660耐久レース」に参戦し続ける秘訣は先輩・仲間に恵まれているからでした
実力のある先輩などから刺激を受けて成長
チームを牽引していたのは、最近でいえば2024年度から社会人となり自動車部を巣立っていった、石山祐也と菅原颯馬のふたりが代表格といっていい。石山はマイカーのHA23アルトで数年に渡って東北660選手権にエントリーし続け、2023年シーズンはレンタルのHA36アルトで東北660・HA36カップにスポット参戦した。慣れない車両に加え、トランスミッションも縁がなかった2ペダルのAGSと不利な状況だったのは否めないが、デビューの第2戦で5位に入り、最終戦は3位で見事に表彰台の一角を勝ち取った。 いっぽう菅原は部車のL700で東北660選手権に参戦し、2023年シーズンはシリーズランキングで6位に食い込んだ。開幕戦を欠場したため全戦参加のボーナス(10ポイント)が付与されないにもかかわらず、大混戦で予選を通過することすら難しい3クラスでこのポジションは見事というしかない。 さらに、ほかの大学だが一緒に活動する機会が多く、数年前の3クラスで圧倒的な強さを見せ付けた、石川颯人の影響も決して小さくないと思われる。このように、東北学院大学の自動車部は昔から部員数こそ多いとはいえないものの、部員のほかにサブメンバー的な仲間が少なからずおり、互いに刺激を与え続けてきたのだ。 ちなみに2024年シーズンの東北660耐久レースは石山、菅原、石川の3名と、2023年の東北660選手権・4クラスと東北660・HA36カップの2クラスを制した、猪又真輝を加えた4名がAGSのHA36で3クラスに参戦し開幕戦で準優勝を飾っている。今後もOBの立場で後輩たちをアドバイスするだろうし、彼らのレースを支えた現役部員たちも得るものが多かったはずだ。東北学院大学・体育会自動車部のさらなる成長と活躍に期待したい。 なお部員はいつでも募集中とのことなので、興味がある人はSNSでコンタクトを取るか、サザンサーキットへ遊びに行ってみよう。基本的な活動日は隔週土曜の10時30分からとのことだ。
佐藤 圭