はやぶさ2、リュウグウ観測状況は? JAXA会見(全文3)今回が最後のイベント
周回運用は今後何に役立つのか
NHK:分かりました。あと、周回運用の意義として、高い高度からの軌道周回型技術の蓄積というふうに先ほどちょっと話をされていたんですが、これは具体的にどういったことに役立っていくんでしょうか。例えば考えられるというか、高い高度から落とすっていうケースっていうのは。 久保田:1つの目的が重力分布といいますか内部の【キフキンセン 00:45:21】も含めて見るっていうことですと、やはり時間を掛けて天体の周りをぐるぐる回って近づいていくっていうことのデータをたくさん取りたいっていうことで、比較的、高いところでということなんですけども、やはりわりと小惑星に近づきながらゆっくりと回る軌道というのは実はそんなに多くはなくて、今回は高度1キロメートルぐらいで秒速十数センチで落とすと、着地もするしいろんな軌道も見れるっていう解が、これはアストロダイナミクスの専門家がいろいろ考えて出してもらったもので、それができるとわりとリュウグウに対しては比較的高度1キロメートルでデータが取れるのではないかなということで今試みようとしている内容です。 これは天体によりましてはもうちょっと違う高度というのもありますし、もっと近い高度と、いろんなのがあるんですけども、「はやぶさ2」として今できる1つの最善の策としましてはこういったやり方で内部の状態まで見れればよろしいかなというのでチャレンジする内容です。 【書き起こし】はやぶさ2、リュウグウ観測状況は? JAXA会見 全文4に続く