1350万人を魅了し姿消す 関門海峡の絶景臨む「火の山ロープウェイ」最後の運行日に密着 愛され66年無事故貫く
古澤さん 「もともと小学生の文集に将来の夢は電車の運転手とか書いているくらい乗り物が好きだったので、ここを選びました」 同世代のゴンドラに愛着 火の山ロープウェイとの出会いは幼稚園のころ、家族たちと初めて乗りました。 古澤さん 「ゴンドラの海側の方に乗ってじーってこうやって景色見ていたのを今でも覚えているんで」 乗り物好きは今も変わらず、全国を飛び回っています。同じ年代を過ごした機械たちに、愛着もあります。 古澤さん 「ゴンドラが46歳で、自分48歳なんで、2歳しか変わらない」 機械は駅舎と共に解体されることになっています。 市内から訪れた人 「アナログな形で長い間動いていたものが、形も変わるしさみしい」 東京都から 「16年前に初めて乗りに来て東京なんで遠いんで。昭和がそのまま残っていたんで、それがなくなっちゃうのは本当はがっかり、すごくがっかりです」 手作業で安全運行支える 66年間無事故だったのも、古澤さんたちがメンテナンスを欠かさなかったからです。月に一回、ゴンドラの上に乗り、手で油を注ぎました。ロープに傷がないか、油が切れていないか。危険と隣り合わせですが、機械ではムラが出るので手作業です。 運行終了まであとわずか。 古澤さん 「お客さんが笑顔でニコニコしながら乗ってくれるとうれしい」 迎えた最終日。 古澤さん 「いつも通り、無事で終わってくれるといいですね、無事故で」 最後の朝礼が始まりました。 古澤さん 「おはようございます。いつも通り、みんなが自分の仕事を最後まで安全に行ってください。では本日、最終日ですけど、よろしくお願いします」 スタッフ一同 「よろしくお願いします」 ガイドさん 「きょうも一日安全にみなさんに喜んでいただけるといいなと思います」 大勢のファンが別れ惜しむ 朝から、多くのファンが訪れました。チケット売り場には始発の午前10時前から、乗車を待つ人の長い列ができました。 9時前から並ぶ親子(福岡県から) 母親 「いい席とれるからやろ?」 子ども 「うん、特等席とれるから」 母親 「ほぼ同い年のゴンドラなので“がんばったね”、という感じですね」
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