日産ゴーン社長が三菱自会長に 益子社長と会見(全文1)不正問題は自力解決
三菱自動車の会長に、日産自動車のカルロス・ゴーン社長が兼務する方向であると伝えられています。三菱自動車では20日午後4時15分から、益子修会長兼社長とゴーン社長が会見した。 【中継録画】日産ゴーン社長が三菱自会長に 益子修社長とともに会見
ゴーン会長のスピーチ
司会:大変お待たせしました。ただいまより始めさせていただきます。最初に日産自動車、ゴーン社長よりスピーチをいただきます。ゴーンさん、(※判別できず)。 ゴーン:どうもありがとうございます、皆さまこんにちは。先ほど日産自動車は正式に三菱自動車発行済み株式34%を2,370億円で取得いたしました。本イベントを三菱自動車の取締役次期会長としてご報告いたします。これによりまして日産自動車は三菱自動車の筆頭株主となり、三菱自動車は本アライアンスの正式メンバーとなります。まもなく益子氏から本件の三菱自動車にとって意味することをご説明いたします。 益子氏には引き続き私どもの要望に応えて、当社の改革を指揮する最高責任者として残っていただけるようお願いし、お引き受けいただき、大変うれしく思っております。三菱自動車の改革計画と戦略投資については、大株主のご了承もいただいております。三菱重工業、三菱商事、ならびに三菱東京UFJ銀行は私どもの出資、および戦略、そして取締役候補の提案に対する同意書にご署名いただきました。 本日発行いたしましたプレスリリースにもあるとおり、先ほども申し上げましたが、三菱自動車取締役次期会長として私が推薦されたことをここに謹んでご報告いたします。また、今年の後半には株主総会の決議をもって、私自身に加え、山下さんはすでに経営会議のメンバーとして就任しておりますが、川口均、日産自動車のチーフ・サステナビリティ・オフィサー、そしてグローバル渉外部門の統括している役員、そして軽部博、グローバルコントローラーとグローバル・アセット・マネージャーが取締役に就任する予定です。 全員を代表して三菱自動車と益子氏を、最高責任者である益子氏を全面的にサポートすることをお約束します。5月の発表以降、三菱自動車と従業員の皆さんは信頼回復、コンプライアンスの徹底、ガバナンスの強化に取り組んでこられました。しかしながらさらなる活動が必要です。信頼回復は最優先課題であります。日産自動車は人材、スキル、専門性、そしてこれまでの再生の経験値を生かし、三菱自動車のリーダーの方からのご要望に応じて、必要な改革を支援いたします。 また三菱自動車が成長とさらなるシナジー効果の新たなチャンスを洗い出すお手伝いをいたしますが、その内容については、後ほど益子さんよりご説明いただきます。想定されるシナジー効果には共同購買、現地調達の徹底、工場の共用、共通のプラットホーム、技術の共有、そして新興・成熟市場における協業の分野を含みます。また最後に本件を通じて、私どもがお伝えしたいメッセージは明らかです。すなわち私たちどもは日本の車づくりの底力を信じております。 三菱自動車を支援することで日産自動車は最も歴史のある自動車メーカーを支え、そして国際的に知名度の高いブランド、車の設計、開発、生産に全力を傾ける質の高い車づくりをしている日本企業を支援することができます。後ほど本合意が日産にとってどのような意味を持つのかは私からご説明いたしますが、その前に益子さんから三菱自動車にとって本合意の意味すること、そして今後のアライアンスについてお話しいただきます。ありがとうございました。