「私が看護師で、収入が高いからいけないの?」41歳バツ2女性。夫が「ヒモ化」した過去を経て、マッチングアプリで探す男性像
マッチングアプリでの出会いは、もはや当たり前となりつつあります。こども家庭庁が2024年7月、10代から30代を対象に行った調査では既婚者の4人に1人(25.1%)がマッチングアプリで配偶者に出会ったと回答しました※。 【データ】レスの割合は? 年齢別の目的は? 社会現象ともいえるアプリの隆盛により、私たち女性が持つ「結婚・離婚」「家庭・育児」「仕事」の概念も大きく変化を遂げています。いちどは離婚し、現在アプリを使用する女性にフォーカスし、離婚の経緯、いまなぜアプリを使うのか、離婚経験者ならではのマッチングアプリの利用法を取材していきます。 今回は、夫がヒモ化して結婚願望がなくなった41歳バツ2女性の「アプリ利用事情」を紹介します。 妻としての働き方・収入と婚姻関係が破綻した関連性など、女性の幸せと自己実現のはざまで揺れる胸の内をさぐります。
高校から付き合っていた心やさしい彼と結婚
2度の結婚で夫がヒモになり、苦しい日々を送ったという看護師のB美さん(41歳)。B美さんは童顔で愛嬌があり、フレッシュな印象を与えます。現在の勤務先は、小さなクリニック。社交的なB美さんは男性と距離を縮めることがうまく、学生時代から「彼氏ができない」と悩んだことは一度もありませんでした。 「でも、結婚はうまくいきませんでした。給料が高い仕事だからか、相手がヒモ化してしまうんです」 1度目の結婚は、B美さんが25歳。相手は、高校時代から付き合っていた彼でした。学生時代や結婚前、かれは「俺が出すから」と気前よくおごってくれたそう。「彼は『お金の苦労をさせたくない』と、よく言ってくれました。看護師になったときも喜んでくれ、『体力が必要な仕事だから、体を大事にね』と気遣ってくれました」 結婚後、彼は家賃や光熱費などを全額出してくれ、毎月4万円出し合っていた食費も「B美のほうが食べる量が少ないから、1万円でいいよ」と言ってくれたそう。心やさしい彼との生活にB美さんは幸せを感じ、仕事に邁進できました。