【高松宮記念】ようこそ日本へ、格の違いを見せてくれ 京大競馬研の本命は香港GⅠ馬ビクターザウィナー
ゆとりあるローテ重視、シルクロードSはレベルが高い
3月24日(日)に中京競馬場で高松宮記念(GⅠ)が行われる。昨年のスプリンターズS覇者ママコチャを筆頭に、メイケイエールなど今回がラストランとなる馬、前哨戦を勝ったトウシンマカオやウインマーベルなどハイレベルな馬が集結。さらに今年は6年ぶりに香港馬も参戦するなど面白いメンバー構成になった。 【高松宮記念2024 推奨馬】1200mは連対率100%、ミスプロ系は単回率163%で血統◎!外国馬の見解もあり SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) 近2年は道悪が原因で波乱が起きているが、今年も週末は雨予報が出ている。波乱決着になるのか。雨でもきちんと走る馬を見抜きたい。 まずは過去10年の前走レース別成績を調べた。複勝率が高いのはやはり香港GⅠ組で【2-0-1-8】の複勝率27.3%。遠征先でも高松宮記念でも通用しないという例が多く、見栄えこそしないが、2勝は香港GⅠの勝ち馬ダノンスマッシュとエアロヴェロシティ(前走2着)だ。日本よりレベルの高い香港で勝つことのできる馬であれば、ここでも順当に走ることが分かる。 香港組以外で勝ち数が圧倒的に多いのはシルクロードSで【5-2-1-25】複勝率24.2%。本番と2ヶ月ほどの間隔があって調整がしやすく、強い馬が前哨戦に選びやすい構造になっていることが5勝の要因だ。一方で阪急杯【2-2-3-37】複勝率15.9%、オーシャンS【1-2-4-54】複勝率11.5%と、本番と近づくにつれて複勝率は落ちている。力が足りず賞金が微妙な馬がシルクロードSを使った後もう一戦挟んだケースも含まれてくるため、おつりが残っていないことも多く、好走率が低い。今年もゆとりを持って臨む馬を重視したい。
勝ち馬は内枠の方が多め、中枠の穴馬は狙い目
次に過去10年の枠順別成績を調べた。最も勝ち馬を輩出しているのが2枠で【3-2-1-14】、複勝率も30.0%とトップタイだ。インからの抜け出しが決まりやすい枠と言える。同様の理由で3枠【2-1-0-17】も悪くない。2枠3番のナムラクレアは切りづらくなった。 4枠【0-2-4-14】、5枠【1-1-3-15】も複勝率は高く、19年3着ショウナンアンセム、22年3着キルロードら大穴の激走はこの2つの枠から出ている。今年はソーダズリングやシャンパンカラーなど人気薄が予想される馬がここにいる。注目したい。