【高松宮記念】ようこそ日本へ、格の違いを見せてくれ 京大競馬研の本命は香港GⅠ馬ビクターザウィナー
日本の短距離馬との力差は大きい
◎ビクターザウィナー ここまで色々書いたわけだが、筆者の本命は3月1日の時点で決まっていた。前走センテナリースプリントで短距離のレーティングトップであるラッキースワイネスを破りGⅠ初制覇を飾った。各馬が後ろの人気馬を警戒して展開に恵まれたのはあったが、香港の短距離競馬であっさりハナを切れるほどのスタートと二の脚の速さは世界最速といえるだろう。香港スプリント4着、JCスプリント2着と頑張っており、ラッキースワイネスとまともに勝負できるGⅠ馬という時点で地力、実績とも今回のメンバーではトップではないだろうか。あまり人気しないで欲しいが無理な相談なのだろう。 ◯ナムラクレア 昨年の高松宮記念2着、スプリンターズS3着。相手関係なく自分の力を発揮できる点は強みで、位置取りも問わないため安定性はピカイチ。しかし、過去に走ったスプリントGⅠ・3回は勝ちを意識できる手応えながら、それでも勝ちきれず。理由は坂で若干脚が鈍ることにある。直線平坦なメイダンなどなら勝てると思うが、日本だとワンパンチ足りない。ただ今回は枠順が良く、重馬場になっても全く問題がないことから、切れなくなった。対抗評価。 ▲ソーダズリング 中枠の穴馬でおすすめ。前走は初の1400mでナムラクレアを破り重賞初制覇。かかり癖があるため距離短縮はプラス。差す競馬ならビクターザウィナーがつくる速い展開も向いてくるだろう。 △ルガル シルクロードSを強い内容で勝利。枠も悪くなく、ローテーションも良い。けちのつくところはないが、他を優先した結果この印に。上位印と大きな差はない。 ×シャンパンカラー 大穴枠。良馬場だとスピードで見劣るため、左回りの重馬場になるのはプラス。5枠から無欲の一発あるか。 ×ロータスランド 6枠【0-0-0-20】と死に枠に入ってしまったが、これまでも外枠が続きすぎて最後方イン突きしかできなかったため、重馬場でピンク帽ではない時点で評価したい。2年前は大変お世話になった馬。最後にもうひと頑張り見せて欲しい。 スプリンターズS1、2着のママコチャ、マッドクールは、その内容が内前決着ながら1分8秒と低速だったこと、2頭とも次走が一息だったことを踏まえて、GⅠでの結果を疑問視して今回は切った。 馬券はビクターザウィナーの単勝、馬連流し5点、三連単1着固定20点で勝負する。国際招待競走ではないGⅠにわざわざ参戦するのだから、ある程度勝算を持って出走するはず。短距離王国の力、存分に見せて欲しい。(文:福山) 高松宮記念 予想印 ◎ビクターザウィナー ◯ナムラクレア ▲ソーダズリング △ルガル ×シャンパンカラー ×ロータスランド ライタープロフィール 京都大学競馬研究会 今年で30周年を迎える、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えの本格派が揃う。
京都大学競馬研究会