JALのA350-1000、ロンドン発初便も出発 片道14時間
日本航空(JAL/JL、9201)は10月25日、エアバスA350-1000型機初の欧州路線となった羽田-ロンドン線初便がヒースロー空港へ到着時の様子と、ロンドン発初便となった現地時間24日の羽田行きJL44便が出発する際の写真を公開した。 【写真】ヒースロー空港に着陸するJALのA350-1000 24日のロンドン行き初便のJL43便は、乗客200人(幼児1人含む)と乗員17人(パイロット3人、客室乗務員14人)を乗せ、羽田の112番スポットを午前9時55分に出発し、C滑走路(RWY34R)から午前10時19分に離陸した。ヒースローには24日午後4時14分に着陸し、301番スポットへ同28分に到着した。 折り返しの羽田行きJL44便は、乗客239人(幼児なし)と乗員16人(パイロット3人、客室乗務員13人)を乗せ、午後7時26分に出発して同52分に離陸。羽田の147番スポットへ25日午後5時27分に到着し、初便の運航を終えた。 A350-1000の座席数は4クラス239席で、ファーストが6席(1列1-1-1席)、ビジネスが54席(同1-2-1席)、プレミアムエコノミーが24席(同2-4-2席)、エコノミーが155席(同3-3-3席)。ファーストクラスは座席上のオーバーヘッドビン(手荷物収納棚)をすべてなくし、ビジネスは窓側のみとすることで開放感のある客室に仕上げた。 ビジネスクラスはベッドの長さを従来より約10センチ長い最大約198センチ(78インチ)、幅は最大約56センチ(22インチ)とし、足もとまで広いフルフラットベッドに仕上げた。プレエコはクラス初の電動リクライニングシートを採用し、後ろの席に背もたれが倒れない「フィックスド・バック構造」や4K対応の16インチモニター、フットレストなどが特徴となっている。 JALは2004年に就航したボーイング777-300ERの後継機として、A350-1000を同数の13機発注済み。今年度は8機を受領する計画で、現在は6号機まで受領しており、ロンドン線は昼に羽田を出発するJL43/44便に当面隔日で投入する。ロンドン線初便は6号機が使用された。 ロンドン就航により、JALのA350-1000の投入路線は北米2路線、欧州1路線となった。今年1月24日に運航を開始した1路線目の羽田-ニューヨーク(JFK)線は、8月14日から週14往復全便をA350-1000で運航するダブルデイリー化を実施。4月17日から投入を開始した2路線目のダラス・フォートワース線は、8月23日からA350-1000による運航をデイリー化している。
Tadayuki YOSHIKAWA