中日・井上監督、細川成也の『一塁起用』視野 「打線に厚みがない時の選択」とマルチポジション構想強調
◇10日 中日秋季キャンプ(沖縄) 中日・井上一樹監督(53)が10日、来季布陣の構想に細川成也外野手(26)の一塁起用も視野に入れていると明かした。プレーヤーとして幅を広げるのはもちろん、打線に厚みを持たせるのも狙い。細川はこの日、全体練習から内野でノックを受け続けた。 最高気温が29度まで上がった沖縄キャンプ2日目。グラウンドで岡林や鵜飼らが外野ノックを受けているなか、細川は内野陣に交じってノックを受け続けた。指揮官が意図を説明した。 「立浪さんの時も(一塁で)20試合ぐらいやっているので、オプションとしてそれもありだよねという。こういった機会にノックを受けて、慣れておいた方がいい。(内野を)多めにしてとコーチにお願いしています」 チームが沖縄に到着した8日夜の全体ミーティング。細川には「ファーストの練習もちゃんとしておいて」と伝えていた。今季は外野で全試合出場を果たしたが、一塁は竜移籍1年目だった昨季に経験済み。140試合出場のうち、26試合を一塁で先発出場した。以降も下半身強化の一環で内野ノックを受けることはあったが、実戦も見越した本格練習となれば2年ぶりの再挑戦となる。 今季、一塁での先発出場は中田が51試合、石川昂が48試合。そこからカリステ、福永、ビシエド、板山と計6人がスターティングメンバーに名を連ねた。来季「一塁・細川」のカードが加わることで、打力重視のオーダーが組めるのも理想。「例えば、内野に不調の人間がいるとか、外野が4人好調だった時にどうするのか。打線に厚みがない時は細川を一塁に置く選択とか、いろいろなことが考えられる」と井上監督。すでに福永も秋季練習から二塁守備に再挑戦しており、「困ったときに、練習してるから大丈夫という形になっていたい」とマルチポジション構想を強調した。
中日スポーツ