韓日の北朝鮮担当高官が協議 敏感な時期こそ連携重要
【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の趙九来(チョ・グレ)外交戦略情報本部長は10日、訪問先の東京で日本外務省の鯰博行アジア大洋州局長と高官級協議を行った。趙氏は前日開かれた韓米日3カ国の北朝鮮担当高官による協議に出席するため訪日した。 外交部によると、双方は「敏感な時期」であるほど韓日の協力がより緊要であるとの認識で一致した。 また北朝鮮とロシアの違法な軍事協力の深化を含む厳しい朝鮮半島・北東アジア情勢に対する評価を共有し、緊密な協力を維持していくことを確認した。 特に、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を含めた挑発を続けることを非難し、北朝鮮の完全な非核化の達成のための公約を改めて確認した。 さらに双方は、度重なる警告にもかかわらず、北朝鮮が重大な挑発を強行した場合、国際社会の断固かつ団結した対応を引き出すために協力することで一致した。 ほかに、北朝鮮の核・ミサイル開発を防ぐための努力を強化する必要性を共有し、今年10月に発足した「多国間制裁監視チーム(MSMT)」の活動や独自制裁に関連した協力も続けていくことを確認した。 双方は拉致被害者問題など人道問題でも協力も続けていくことを申し合わせた。 「非常戒厳」宣言から始まった尹大統領の弾劾推進など混乱した韓国の政治状況が北朝鮮の挑発などに及ぼす影響についても検討し、対応策を議論したとみられる。
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