貨物列車の脱線事故、車両の撤去が終了 運休区間の再開は未定
薩摩川内市のJR鹿児島線川内駅で起きた貨物列車の脱線事故で、JR九州は20日、車両の撤去が終了したと発表した。運休が続く川内―隈之城間の再開は未定という。 【写真】脱線した貨物列車=2024年12月12日午前9時22分、鹿児島県薩摩川内市、安田朋起撮影 JR九州によると、事故翌日の13日から、脱線した貨車など三つの車両の撤去作業を実施。19日深夜に最後の貨車を撤去した。今後は、損傷したレールや分岐器の交換作業などを行うという。 一方、脱線事故が起きる数時間前の11日夜、現場近くの住民から「大きな音がする」という情報がJR九州に寄せられていたが、現場を通過した列車の乗務員らに聞いて問題がなかったため、後日調査する予定だったという。脱線事故との因果関係は不明としている。 海老原毅・JR九州鹿児島支社長は「事故の影響で物流や人の動きに支障が出て申し訳ない」と話した。 脱線事故は12日午前3時ごろ、川内駅構内で発生。鹿児島駅に向かっていた貨物列車(12両編成)の先頭の機関車と貨車1、2両目が脱線した。(井潟克弘)
朝日新聞社