中国・渤海で初の海洋重質油多層熱回収プロジェクト
【東方新報】中国海洋石油集団(CNOOC)天津支社によると、中国の海洋油田で初めての重質油多層熱回収プロジェクト錦州23-2油田開発プロジェクトが生産を開始した。 渤海(Bohai)の遼東湾(Liaodong Bay)北部に位置するこの油田には、新たに2つの中央処理プラットフォームが建設され、67の油井が稼働する予定だ。 ピーク時の原油生産量は1日当たりおよそ2600トンと予測され、そのほとんどが粘性の高い採掘が難しい重質原油だ。 新たに稼働を開始したプラットフォームは、サッカー場の約半分の広さで、面積は約4500平方メートル。これは、中国で建造された海洋の重質油熱回収プラットフォームとして最大の規模である。 CNOOC天津支社によると、中国最大の海洋原油生産基地である渤海油田には、通常の採掘技術では取り出すのが難しい非在来型の重質油の確認埋蔵量が6億トン以上存在する。 錦州23-2油田は、北京・天津(Tianjin)・河北(Hebei)地域へのエネルギー供給を増強するための重要なプロジェクトである。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。