阪神、オーナー交代へ 阪急出身の杉山健博オーナーから阪神出身の秦雅夫阪神電鉄会長へ
阪神は13日、来年1月1日付で杉山健博オーナー(66)が退任し、秦雅夫阪神電鉄会長(67)が新オーナーに就任すると発表した。秦さんは球団会長も兼務する。 岡田前政権が誕生した2022年のオフからオーナー職を務めた杉山さんは「2年前に藤原前オーナーから、秦会長と二人三脚で何としてもリーグ優勝をつかみ取ってほしいと託された」と就任時を振り返り、昨季の18年ぶりリーグ優勝などの結果とともに、「編成と育成に加え、勝つことを身につけ、日本シリーズなどの大舞台や優勝争いの経験等を通じて有形無形の力が備わった」と2年間の成果を強調した。 また、オーナー交代の理由について、杉山さんは「大別すると3つ」とし、「(優勝の)ミッションを果たすことができた」「毎年のように優勝できる力がついたと実感できた」「藤川新監督のもと新しい体制でスタートする」を挙げた。 一方、秦新オーナーは「引き続きフロント主導の育成重視の編成方針を堅持した上で、甲子園という本拠地球場の特性を踏まえた投手を中心とした守りの野球で勝つということを徹底し、常勝軍団を目指していきたい」と抱負を語った。 大分県出身の秦さんは京大法学部から阪神電鉄に入社し、現在は同社会長。阪神電鉄は2006年の阪急ホールディングス(HD)との経営統合により阪急阪神HDの完全子会社となっており、杉山さんは阪急出身の初めてのオーナーだった。
中日スポーツ