法定検査せず保安基準に適合と虚偽の書類作成、車検証を不正取得した疑い…中古車販売店長ら4人逮捕
不正に車検を通したとして、熊本県警は29日、中古車販売などを手がけるチェレステ嘉島店(熊本県嘉島町)の運営会社「SKテック」の社員やアルバイト計4人を道路運送車両法違反(不正車検)などの疑いで逮捕した。県警は組織的な不正の疑いがあるとみて調べている。 【写真】熊本県警察本部
4人は熊本市南区のアルバイト(63)、同県美里町の社員(58)、同区の社員(40)、同区のチェレステ川尻店長(47)の各容疑者。この店長を除く3人は嘉島店で自動車検査員として勤務していた。
発表によると、アルバイトの容疑者は6月25~27日、仲間と共謀して、客の軽トラックを法定の検査をせずに保安基準に適合したと虚偽の書類を作成、申請して車検証を不正取得した疑い。58歳の社員は同22~25日に客の軽乗用車で、40歳の社員とチェレステ川尻店長は同27日に中古車で同様の疑いが持たれている。
チェレステ川尻店長は「関わっていない」と供述し、ほかの3人は8日に別の車3台について同容疑で逮捕されており、容疑を認めているという。チェレステの営業部長は読売新聞の取材に、「管理が行き届いていなかったが、社として関与はしていない」と話した。県内の全従業員に聞き取り、「(事案について)知らない」と答えたという。