【プレビュー】両者の勝点差は6。現在4位の王者・神戸が首位の町田を迎え撃つ。|Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J1リーグは6月26日にかけて第20節が開催。ノエビアスタジアムでは、4位のヴィッセル神戸と首位の町田ゼルビアが対戦する。
後半戦初戦からいきなりビッグカードが実現する。王者のヴィッセル神戸と現在首位の町田ゼルビアがノエビアスタジアムで顔を合わせる。両チームの勝点差は『6』。追い掛ける立場の神戸がホームで力を見せつけその差を詰めるのか、J1昇格1年目で旋風を巻き起こす町田が王者を叩き首位を突っ走るのか。優勝争いを占う6ポイントマッチとなる。 神戸は前節、ガンバ大阪と対戦したが1-2で敗戦。こちらも上位直接対決となった一戦で痛恨の1敗を喫した。ただ、大迫勇也のゴールが微妙な判定で認められなかったなど、不運もあった。中3日ですぐにまたしても重要なゲームがやってくるだけに切り替えが大事になる。 直近のリーグ戦5試合は1勝1分け3敗と大きく負け越してしまっている流れは気になるところであるが、どのゲームも接戦でどちらに転んでもおかしくない展開であったことは間違いない。その紙一重を自分たちに引き寄せられるかが大事になる。敗れた3試合とも前半は0-0で折り返しながらも、後半の半ば以降に先制点を許して逃げ切られてしまっているだけにゲーム運びは重要。立ち上がりからアグレッシブに畳みかけるのか、手堅くゲームを進めていくのか、どちらにせよ主導権を握り、今節こそは先手を奪いたい。 町田は前節・アビスパ福岡戦を引き分けで終え、勝点が39に到達。堂々の前半戦の首位ターンを決めた。今季2度目のスコアレスドローでの決着となったが、変に勝ち急ぐことなく、しっかりと1ポイントを積み上げたことは評価できる。 前半戦の戦いを振り返っても、連敗が一度もないのは首位に立つ最大の理由の一つ。敗れた試合のあとはもちろん、引き分けに終わった試合の次の試合でも確実に勝利を挙げており、イヤな流れを引きずることなく、勝つことでしっかりと断ち切れるところが強さの秘訣である。 ここ2試合欠場が続くオ・セフンをはじめ、前線の選手に離脱者が増えてきている中で、昨季のJ1昇格の立役者であるエリキの復活は、チームにエネルギーを与える。ここまでまだ1ゴールであり、先発に復帰してからの2試合ではまだゴールは生まれていないが、90分近い時間はプレーしており、状態は問題なさそうだ。王者のホームに乗り込むこの大一番でのゴールに期待したい。 両者の前半戦での対戦は国立決戦となったが、山内翔と武藤嘉紀の2ゴールで神戸が勝利している。約2カ月後の再戦となる今節は、どんな展開が待ち受けているだろうか。90分を通じて、激しいバトルが予想される一戦を制し、価値ある3ポイントを手にするのはどちらだろうか。