ウチの子の通学路、地震の時に大丈夫? ゴールデンウィークに親子で試したい3つの防災対策
「子どもだからできない」と決めつけないで
「説明したところで、うちの子はちゃんと分かってくれるかな」という不安を感じる方もいらっしゃると思います。私の息子も最初は渡したグッズをオモチャにしてしまいましたし、小銭の330円もジュースやお菓子などの買い食いに使ってしまったことがあります。 そんな時は「災害が起きた時、お金がないと何も飲めないし、食べられないかもしれないよ」「ママに電話をかけるために必要なお金だから、買い食いしちゃだめだよ」とシチュエーションをきちんと説明するよう心掛けました。そして「こんな時、君だったらどう思う?」「どう感じる?」と、子どもに質問をしていきました。親からの一方的な“教育”ではなく、コミュニケーションをとりながら“一緒に考える”というスタンスで話をすると、子どもは自分自身で理解し納得していくようになります。 子どもだから分からない、子どもだからできないと決めつけないで、子どもの成長する力を信じていただきたいです。一回ではできないことがあっても、繰り返し練習すれば必ずできるようになっていきます。このゴールデンウィークに、ぜひ家族で取り組んでいってほしいと思います。 ====== 辻直美(つじなおみ) 国際災害レスキューナース。一般社団法人育母塾代表理事。東日本大震災や西日本豪雨などで救助を行う。現在はフリーランスのナースとして国内での講演、病院や企業や行政に向けて防災教育をメインに活動中。2021年6月現在、看護師歴30年、災害レスキューナースとしては26年。国内は28カ所、国外は2カ所派遣経験あり。