ウチの子の通学路、地震の時に大丈夫? ゴールデンウィークに親子で試したい3つの防災対策
公衆電話の使い方を練習する
現在は、子ども達も携帯電話を使うようになり、公衆電話から電話をかける経験をしたことがない子が多いです。しかし災害時には、携帯電話が繋がらない、充電が切れて使えなくなる、失くしてしまうといった状況も考えられます。登下校ルートや家の周りにある公衆電話の場所を教え、テレホンカードや硬貨を使って、実際に電話をかける練習をしてみてください。
実は防災対策だけではなく、迷子対策としても公衆電話は便利です。現在地の住所や、位置を特定する数字・記号などが記されたシールが、ボックス内に貼られているためです。子供が電話口でそれを伝えることができれば、親は子供の居場所を知ることができます。 「今どき公衆電話なんてなかなか見ないな」と思う方もいるかと思います。ですが、公衆電話の設置場所は総務省の基準によって決められていて、市街地であれば1km四方に1台、それ以外の地域なら概ね2km四方に1台設置されています。いざという時のために、親子で近所にある公衆電話の位置を確認してみてはどうでしょうか。
ランドセルに5つの防災グッズを用意する
ランドセルの中には、ぜひ防災グッズを用意しておいてほしいです。コンパクトで軽い、おすすめのグッズを5つ紹介します。 1)アルミのレスキューシート 100円均一でも購入できる「レスキューシート」は、寒い時には防寒や風よけとして、雨が降ったらカッパとしても使えます。折りたたんでいるとコンパクトですが、広げると1.2メートル×2.0メートルぐらいになり、大人が子どもを抱えてくるまっても十分な大きさです。 2)ソーラーライト 懐中電灯よりも小さく、太陽で充電できる小型ライトです。これも100円均一で購入できます。電池式のライトは電池が切れてしまっては使えないので、ソーラー充電式がよいと思います。小さいですが意外と光量もあるので、真っ暗な夜でも照明として使えます。チカチカ点滅させることで、自分の居場所を伝えるためのSOSライトとしても使えます。 3)防災笛 一般的なホイッスルではなく、防災笛というのがポイントです。ホイッスルは玉が濡れたり、埃をかぶってしまうと、音が鳴らなくなってしまいます。さらに、消防や警察、自衛隊の方もホイッスルを使うことが多く、一般の方が助けを求めるために鳴らしても認識されにくいことがあるので、防災笛をおすすめします。種類によっては、中に小さな紙が入るようになっています。そこに名前や住所、血液型などを記載しておけば、救助された際に安心です。 ちなみに、私の息子には、ソーラーライトと防災笛を「カラビナ」でひとまとめにしたものを、ランドセルに引っ掛けておくよう伝えていました。 4)小銭 公衆電話やコンビニ、自動販売機などで使えるように用意しておいてください。公衆電話から同区域内の固定電話にかける場合は10円で約1分間、携帯電話にかける場合は10円で約15秒間、通話することができます。コンビニや自販機では、100円程度で菓子パンや水を買うことができます。そのため、用意する小銭は10円3枚、100円3枚の330円ほどがよいかと思います。 5)テレホンカード 公衆電話で使用します。今もコンビニで売っています。 もちろんこれらのグッズを、ただ準備してランドセルに入れておくだけでは不十分です。なぜこれらが必要なのか、どんな時にどうやって使うものなのかを、きちんと子供に説明する必要があります。