「紀州のドン・ファン」元妻に無罪、和歌山地検が控訴
和歌山県田辺市の資産家で「紀州のドン・ファン」と呼ばれた会社経営者・野崎幸助さん(当時77歳)を殺害したとして殺人罪などに問われ、和歌山地裁の裁判員裁判で無罪(求刑・無期懲役)の判決を受けた元妻の須藤早貴被告(28)について、和歌山地検は24日、判決を不服として大阪高裁に控訴した。
須藤被告は2018年5月24日、野崎さん宅で、致死量の覚醒剤を野崎さんに飲ませて殺害したとして、21年5月に殺人罪と覚醒剤取締法違反で起訴され、公判では無罪を主張した。
12日の判決は、野崎さんが誤って覚醒剤を過剰摂取した可能性に言及し、「須藤被告が殺害したとするには合理的な疑いが残る」と結論付けた。