利己主義を貫き通すラツィオの「厄介な会長」。自軍のコロナ検査で検体の“入れ替え疑惑”も…【WSDのザ・ジャーナリスティック】
イタリアで最も押しが強く説得が難しい厄介な存在だ
内部はもちろん外部に対しても一切妥協しないロティートは、常に物議を醸す存在だ。だが、ラツィオを復権に導いた剛腕は評価にも。(C)REUTERS/AFLO
ラツィオを保有するロティートは、イタリアで最も「厄介な会長」だ。押しが強く、振る舞いに一切の遠慮がなく、そしてクラブ内外で誰とでも平気で対立する。このコロナ禍でも、あらゆる面で利己主義を貫いている。(文:マウリツィオ・クロゼッティ/訳:片野道郎 2020年11月19日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イタリア』を転載) ―――◆―――◆――― セリエAの会長たちの中で最もアグレッシブで物議を醸す振る舞いが多く、誰とでも遠慮なく対立するのが、ラツィオのクラウディオ・ロティートだ。 ジャーナリストにとって、これほどありがたい存在はいない。見出しになるような発言や行動に事欠かないからだ。直近のそれは、チームからエースのチーロ・インモービレをはじめ3人の新型コロナウイルス陽性者が出た際のコメントだった。 「誰が陽性だって? 陽性と判定するに
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