文明史を覆すかもしれないトルコの謎の史跡に行ってみた!
もしかすると、お隣さん感覚で交流しながら食料調達の情報を交換したり、ときには協力しあって狩猟をし、祈りを捧げたりしたのかも、などど想像は膨らむばかりでした。まだ発掘は数パーセントしか進んでいないため、日々新たな発見も生まれています。ゆったりと見学するのは、発掘途中の今がチャンスかもしれません!
トルコ人の聖地があるシャンルウルファ
翌日はシャンルウルファに移動し市内を観光。この街は紀元前4世紀にセレウコス朝シリアの都市として建設されたという古い歴史をもっています。街を見下ろす丘の上にウルファ城跡があり、城下にある公園は市民の憩いの場となっていました。とても広々として雰囲気がよく、まるでリゾート地のよう。
公園の敷地内には、ノア・モーセ・イエス・ムハンマドと共に5大預言者とされている“アブラハム”が生誕したとの伝承がある洞窟があり、ムスリムの人々にとっての聖地となっているようでした。
洞窟のすぐそばには「聖なる魚の池」があります。ここはアブラハムが、支配者のニムロットに火の中に投げ込まれた瞬間、その火が水に変わったとされている池です。魚がたくさん泳いでいるのですが、白い魚を見つけた人は天国に行けるとも言われているそうです。惜しくも見つけることはできませんでしたが(笑)。
シャンルウルファの旧市街は、もちろん観光地ではありますが、とても生活感のある街でもありました。バザールにも活気があり、地元の人たちも日常的に利用している様子です。
こちらは食べ物が美味しいと評判の街だそうで、イスタンブルからわざわざ食事に来る人も多いようです。シンプルな味わいのウルファ・ケバブももちろん美味しいですが、個人的なイチオシは、「ティリッティリ・キョフテ」という、牛肉(あるいは羊肉)や豆、小麦粉を練ったボールが入ったスープ。身体に染み入る感動的な旨さです。
そしてナッツの入った甘いデザート、「シュッルック」も素朴な味わいで、一切れでやめるつもりが、手が止まらない美味しさでした。