福井産リボンの魅力を発信 アート作家堀内さん、初の作品展
福井県福井市のリボンアート作家、堀内昌子さんは11月19日から、東京都内で作品展(福井新聞社後援)を開く。インテリア装飾やコサージュなどのアクセサリー、ショール、バッグなどリボンで作った約100点を展示する。「いろいろなものが作れるメードイン福井のリボンの魅力が伝われば」と楽しみにしている。 堀内さんは越前市のリボン工場の長女として育った。優れたデザイン性が評価され、過去には世界的デザイナー故三宅一生さんがデザインした洋服の生地を手がけたこともある。 「リボンという細幅織物はたくさんの種類があり、いろいろなものを作れる。福井のリボンの魅力を広めたい」。2007年には四角に切った織リボンと針金を組み合わせる手法で特許を取得。「スクエアーリボンアート」という名称を商標登録した。 幅1・5ミリ~130ミリのリボンでサクラやスイセン、アジサイ、キキョウ、ショウブなどをかたどり、コサージュやイヤリング、ブーケなどを制作。県内各地で教室や展示会を開いてきた。 拉致被害者の救出活動のシンボル「ブルーリボン」も10万枚以上作り、被害者家族や支援者に贈った。小浜市の拉致被害者、地村保志、富貴恵さん夫妻は、堀内さんが作った青のコサージュを身につけ、式典に出席したこともある。 こうした取り組みや作品が、都内のギャラリーのオーナーの目にとまり「ぜひ展示会を」と頼まれ快諾した。現在は、作品制作に励んでいる。 都内での展示会は初めてで、会場では越前漆器や越前焼の花瓶も使う予定。堀内さんは「メードイン福井のリボンだけでなく、福井の伝統工芸の魅力もPRできれば」と話している。 展示会は19~23日。場所は東京都渋谷区の「ミモザギャラリー」。