阪神・前川右京、〝掛布指令〟に「好不調をもっと少なくしたら絶対届く」打率・280、20本塁打は「めちゃめちゃいい数字」
阪神・前川右京外野手(21)が22日、佐藤輝明内野手(25)とともに大阪市内で球団主催の「クリスマスパーティー」に出席。21日に掛布雅之OB会長(69)から出された「打率・280、20本塁打」に対し、「好不調をもっと少なくしたら絶対届く」と自信をのぞかせた。 【写真】手を伸ばすファンに応え…自身もギリギリまで背伸びをしながらファンサービスに努める阪神・前川 打率・280、20本塁打―。虎のレジェンドからの指令にすぐさま反応した。来季4年目のシーズンに挑む前川の目からも、その数字はくっきりと見えている。 「めちゃめちゃいい数字を言っていただいた。打率は好不調をもっと少なくしたら絶対届く。ホームランに関しては、打球の角度が大きい当たりを打てたら(スタンドに)入ると思う」 21日、京都競馬場でイベントに参加した掛布OB会長から、来季の期待を寄せられていた。3年目の今季は打率・269、4本塁打の成績を残した。しかし、出場116試合のうち先発出場は83試合。目標をクリアするには、長いシーズンを不動のスタメンとして戦い抜くことが重要になる。 「一年間、出続ける体力が今年はなかった。やっぱり143試合ずっと出るのは本当にしんどい。体をしっかり作った上で技術を磨いていけるように、体→技術という順番でやっていきたい」 出場試合数を増やしていくために、オフは体を鍛え抜く。現在は上半身と下半身の連動性を高めるトレーニングを中心に行う。全身を無駄なく使うことができるようになれば、さらなるレベルアップが期待できる。 V奪還に向けても重要なピースを担う一年になる。今季終盤は主に6番打者を務め、中軸の後ろでランナーがたまった場面で打席に立つことも多かった。掛布氏も「クリーンアップを助けられる6番バッターが優勝するチームにはいる」と、その重要性を説く。 「(今年は)僕で途切れるときもめっちゃあった。後ろにつないでつないでやったらなんとかなると思う。出塁率も大事にしたい」 その出塁率では・350(今季は・343)を最低限の目標として掲げている。今季セ・リーグでこの数字と打率・280、20本塁打のすべてをクリアした選手はオースティン(DeNA)、細川(中日)、岡本和(巨人)の3人だけ。達成すれば、必然的に球界屈指のスラッガーの域に入ってくる。 「来年も、しっかりどの打順でもまず試合に出て結果を出さないといけないので、その任された打順でしっかり仕事できるように。そこは一番に思いたいなと思います」