釈由美子 結婚しなかった理由「仕事への欲求が勝っていった」
女優として安定した人気を保持し続けると同時に、自身発信のオフィシャルブログ『本日も余裕しゃくしゃく』の業界注目度も高い、釈由美子。9月からは連続ドラマ『ほっとけない魔女たち』(制作:東海テレビ、フジテレビ系昼帯ドラマ)で、昼ドラに初出演するなど、堅調に活躍の幅を広げている。 自身初の昼帯ドラマ。平日に毎日放映されるドラマ枠だけに、撮影スケジュールのハードさは有名だ。女優として様々なキャリアを積んでいる釈でさえ「覚悟していた以上に大変でしたね。2時間ドラマを毎週撮っているような感覚で、頭がこんがらがってしまいそうにもなる。これから始まる舞台稽古もあるので、ドラマの撮影をして、舞台の稽古に行って、またドラマに戻ってくるような日々。限界ギリギリ一杯」と、目を丸くする。それにも関わらず、次に浮かぶのは疲れを感じさせない余裕の笑み。肝が据わっている。 ■32歳の頃が転機 結婚より仕事を選択 釈が現在の仕事に対する覚悟を持ったのは、今から4年ほど前の32歳の頃。その当時、交際していた恋人と結婚をするために、半年ほど仕事をセーブして家庭に入る準備を進めていたそうだ。ところがそんな「家事に燃える」日々の中で、釈は仕事に対する欲求が徐々に結婚願望に勝っていくのを感じるようになる。「10年以上仕事一筋で来たわけですから、社会と繋がらないことに対して精神的に参ってしまった部分もあった」と振り返り「相手の事も本当に好きだったので結婚と言いたかったけれど、凄く悩んだ結果、後悔はしたくないと思った。自分だけならばまだしも、後々になって相手を責めたりするのは嫌なので、決断しました」と、自らの手で人生の舵を切った。 仕事に対する姿勢も意識もガラッと変わる。「仕事を選んだ以上『中途半端な気持ちで仕事はしないぞ』と心に誓いました。やると決めた以上は全力でやろうと思ったし、中途半端に向き合っては、結婚しようと思っていた相手にも申し訳ないから」と決意。さらに「それまでは人から認められたい、必要とされたいと思っていたけれど、自分が人に何を伝えられるのかを目標にしてからは、やりがいも変わってきた。私は午年生まれなので、今は頭の先にニンジンをぶら下げて“馬車馬”のごとく働いている感覚」と、全力疾走中の今を釈らしい言葉で表現する。