カビ防止に、お風呂場の換気扇は一年中点けっぱなしにしています。どれだけの電気代がかかっているでしょうか?
カビ対策で、お風呂場の換気扇を一年中点けっぱなしにしているご家庭も多いのではないでしょうか。空気が循環して湿気が排出されるため、換気扇はできるだけ点けておきたいものですが、気になるのが電気代です。果たして、どれくらいの費用がかかっているのでしょうか。本記事では、換気扇の消費電力と電気代を解説します。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較
お風呂場の換気扇の消費電力
カビ防止のために、お風呂場の換気扇を一年中点けっぱなしにする方も多いでしょう。ただし、電気代がどれくらいかかるのか気になるところです。ここでは、パナソニックの「XFY-24JDK8/83」換気扇を例に、1年間つけっぱなしにした場合の電気代を計算してみます。 まず、各風速での1時間あたりの電気代を計算します。 急速:4.9W × 31円/kWh ÷ 1000W/h = 0.1519円/h 強:2.8W × 31円/kWh ÷ 1000W/h = 0.0868円/h 弱:2.5W × 31円/kWh ÷ 1000W/h = 0.0775円/h 次に、24時間つけっぱなしにした場合の電気代を計算します。 急速:0.1519円/h × 24時間 = 3.6456円/日 強:0.0868円/h × 24時間 = 2.0832円/日 弱:0.0775円/h × 24時間 = 1.86円/日 上記で計算した1日あたりの電気代を、365日分掛けることで、年間電気代を算出します。1年間つけっぱなしにした場合の電気代は急速が1332.776円、強が761.152円、弱が675.9円です。 換気扇の消費電力は非常に小さいため、24時間つけっぱなしにしても電気代が大幅に増えることはないことが分かります。
換気扇を使わないと起こるデメリット
換気扇は、室内の空気を屋外に排出する重要な役割を担っています。しかし、換気扇を全く使わない、または適切な換気が行われていない場合、以下のようなさまざまなデメリットが発生する可能性があります。 ■汚れた空気で不快や体調不良に 換気扇を回さないと汚れた空気やニオイが部屋に充満し、不快なだけでなく頭痛や倦怠感などの体調不良を引き起こす可能性があります。 ■二酸化炭素過多で息苦しさや集中力低下 換気を怠ると二酸化炭素濃度が上昇し、息苦しさや頭痛、集中力低下などの症状が現れます。ひどい場合はめまい、失神などの重篤な症状にもつながりかねません。 ■カビ発生で健康被害 湿度の高い密室空間は、カビの温床です。カビはアレルギーや呼吸器疾患の原因となるだけでなく、マイコトキシンと呼ばれる毒素を放出し、シックハウス症候群を引き起こす可能性もあります。